資金調達
カード選び
個人事業主が利用できる資金調達方法はどのようなものがありますか?
法人よりも選択肢が少ないのは理解してますが、具体的にどのような資金調達方法があるのか知りたいです。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
個人事業主が利用できる資金調達方法をどれくらい把握されていますでしょうか。
個人事業主が利用できる資金調達方法は法人と比較すると若干異なり、法人よりも資金調達方法は少なくなります。
この記事では、個人事業主が利用できる資金調達方法をご紹介します。資金調達方法をお探しの方の参考になれば幸いです。
個人事業主でも利用可能な資金調達方法10選は下記のとおりです。
上記のとおり。
個人事業主の方が利用できる資金調達方法の中で、最もおすすめなのが日本政策金融公庫からの融資です。
民間の金融機関では積極的では無い創業融資や、業歴が浅い企業への融資も積極的に融資してくれる可能性が高い政府系金融機関です。
原則、無担保・無保証で、金利も2%台で利用できますので、積極的に利用したい金融機関といえます。
参考リンク 融資制度一覧から探す|日本政策金融公庫
一口に銀行融資と言っても、銀行の種類は大きく4つあります。
上記のなかでも、個人事業主の方は信用金庫・信用組合の利用がおすすめです。
理由は2つあります。
こうした理由から、個人事業主の方は信用金庫・信用組合で融資を受けるのがおすすめです。
信用金庫・信用組合で融資を受けるデメリットは2つあります。
金利が高いといっても1%~2%程度のことなので、許容範囲だと思います。
また、大きな金額の借入は難しいですが、そのような借入が必要になりそうな時は、法人成りを検討するなり、地方銀行に相談するなどして対応すれば問題ありません。
個人事業主に限ったことではありませんが、基本的に銀行から直接融資を受けることは非常に難しいです。
銀行から直接融資を受けることをプロパー融資と呼びます。
詳しくは別記事の「プロパー融資とは?特徴やメリット・デメリットを解説」をどうぞ。
個人事業主や中小企業がプロパー融資を受けるのは非常にハードルが高いので、通常は信用保証協会の保証付融資で融資を受けることになります。
詳しくは別記事の「信用保証協会の保証付融資とは?特徴や保証を受ける要件を解説」をどうぞ。
商工中金(株式会社商工中央金庫)は、日本政府と民間の共同出資で運営されている金融機関です。
実績のない事業者への貸し出しは行っていないため、創業したばかりの個人事業主は利用できませんが、実績があれば融資対象となります。
参考リンク 法人・個人事業主のお客さま | 商工中金
ビジネスローンは、事業者向けのローンのことを言います。ちなみに、ビジネスローンには銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの2種類あります。
それぞれの特徴は次のとおりです。
ノンバンクとは、預金業務を扱わない金融機関のことを言います
銀行ビジネスローンは、銀行が中小企業・個人事業主向けに開発した無担保ローンサービスのことを言います。
銀行や政府系金融機関の融資と比較すると金利は高めですが、銀行のように人が審査するのではなく、決算書の財務データを基にシステム(スコアリングシステムと呼ばれています)で自動的に融資の可否を判断するので審査は早いです。
ただ、最終的な判断は人が判断するため、銀行融資よりは審査が通りやすいものの、ノンバンク系のビジネスローンと比較する審査は厳しめです。
詳しくは別記事の「銀行ビジネスローンとは?特徴や注意点を解説」をどうぞ。
預金業務を扱わないノンバンクビジネスローンは、銀行ビジネスローンと比較すると金利は高めですが、即日融資に対応していたり、銀行ビジネスローンよりも審査は通りやすくなっています。
また、ノンバンクビジネスローンの多くはカードローンタイプなので、提携金融機関やコンビニのATMで借入限度額の範囲内で自由に引き出しが可能できるため、利便性は高いです。
詳しくは別記事の「ビジネスローンとは?特徴や種類、注意点を徹底解説」をどうぞ。
銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの違いを詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
個人向けカードローンは、銀行や消費者金融が提供する個人向けのキャッシングサービスです。
ノンバンク系のビジネスローンのように、最短即日融資に対応しており、限度額の範囲内で提携金融機関やコンビニのATMで自由に引き出しができるので利便性は高いです。
しかし、金利が高く、ローン提供サービス事業者によっては事業資金として利用できない場合もあるので注意が必要です。
自己所有の不動産を担保に融資を受ける方法です。
銀行融資よりも金利は高めですが、無担保のビジネスローンに比べて金利は低く、融資可能額が大きいので、1,000万円以上の資金調達を検討している方に向いています。
不動産担保ローンは融資先の業績/財務内容よりも不動産価値に主軸をおいて審査するため、銀行融資と比べて審査は通りやすいというメリットがあります。
一方、デメリットとしては、不動産価値が低い、あるいは流動性が低いと審査に通らない可能性があります。
ファクタリングは、商取引で発生した売掛金をファクタリング会社に買取ってもらい、現金化する資金調達する方法です。
ファクタリングは融資ではなく売掛債権の売買ですので、売却対象となる売掛債権がなければ資金調達できません。
詳しくは別記事の「ファクタリングとは?仕組みや特徴、注意点を徹底解説」をどうぞ。
ファクタリングは融資ではないため、利用すると金利ではなく買取手数料が発生します。
買取手数料は1回買い取って貰う度に発生する仕組みなので、単発で利用する分にはそこまで大きな負担にはなりませんが、毎月のように売掛債権を買い取ってもらうようになると都度手数料が発生しますので、利益率が悪化し、かえって資金繰りが厳しくなります。
そのため、利用する際は十分な注意が必要です。
数年前まで、ファクタリングは法人向けがメインで個人事業主が利用できるファクタリングは数が少なかったですが、最近は個人事業主が利用できるファクタリング会社がかなり多いです。
ちなみに、下記記事で個人事業主が利用できるファクタリング会社を紹介していますので、興味をお持ちの方はぜひどうぞ。
補助金・助成金は、国や地方自治体から受け取ることができる支援金で、返済する必要のない資金となります。
補助金と助成金は、「返済不要」、「申請しないと受け取れない」という共通点がありますが、両者には明確な違いがあります。
補助金・助成金は募集枠(予算)に上限があるため、競争倍率が高くなることが多いため、申請しても必ず受給できるとは限りません。
申請に必要な書類も多く、先にお金を受け取れる訳ではない(お金を払った後に入金される)というデメリットがあるものの、返済不要なので、非常に魅力的な資金調達方法といえます。
詳しくは別記事の「補助金・助成金の違いや特徴を解説」をどうぞ。
ちなみに、飲食業の方で補助金・助成金に興味がありましたら、飲食業のフランチャイズ比較サイトFood’s Route(フーズルート)の「【最新版】個人事業主向け補助金・助成金・給付金」という記事もぜひチェックしてみてください。
クラウドファンディングは、不特定多数の方に対して、比較的少額の資金提供を呼びかけ、事業資金の提供や協力などを行う資金調達方法のことを言います。
インターネット上で、製品開発や新規プロジェクトの立ち上げを告知・アピールして、それを見た不特定多数の人々が資金提供を行う仕組みです。
以下は代表的なクラウドファンディングのサイトですが、様々なプロジェクトや新製品が紹介されています。
法人の利用者が多いですが、個人事業主でも利用可能です。
詳しくは別記事の「クラウドファンディングで資金調達!特徴やメリット・デメリットを解説」をどうぞ。
金融機関から融資を受けるには、法人同様、自己資金が必要になります。
法人の場合、ある程度の「資本金」が必要です。
例えば、以下2つのケースがあった場合、融資を受けやすいのは後者となります。
自己資金が無いと金融機関から融資を受けるのは難しくなりますが、まとまった自己資金が用意できていない場合、親族・友人・知人から借りるという選択肢もあります。
資金に余裕がある方なら比較的借りやすいですが、事業がうまくいっていない時に借りるのは危険です。
もし万が一返済できなかった場合、人間関係が壊れてしまいますので、事業がそこまでうまくいっていないのであれば、借りないという決断も必要です。
以上、個人事業主が利用できる資金調達方法を9つ紹介しました。
個人事業主におすすめな資金調達方法は日本政策金融公庫の融資と、信用金庫・信用組合の融資です。
金利も低く、無担保・無保証で利用できますので、資金繰りを安定させるためにも日本政策金融公庫や信用金庫・信用組合から融資を受けることを第一に考えるようにしましょう。