
銀行ビジネスローンとノンバンクのビジネスローンはどのような違いがあるのかな?
ビジネスローンの利用を視野に入れているから、両者の違いを把握しておきたいよ。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの違い6つ


銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローン違いは下記6つです。
- 金利が違う
- 限度額が違う
- 審査方法が違う
- 審査スピードが違う
- 審査の厳しさが違う
- 銀行融資への影響が違う
上記のとおりです。
金利が違う
銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンは、最低金利と上限金利に下記違いがあります。
- 銀行ビジネスローン → 年2.0%~15.0%前後
- ノンバンクビジネスローン → 年6.0%~18.0%
銀行ビジネスローンの方が金利は低めに設定されています(その分、審査は厳しくなります)。
限度額が違う
銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンは、借入限度額の上限が大きく異なります。
- 銀行ビジネスローン → 5,000万円~1億円
- ノンバンクビジネスローン → 300万円~1,000万円
銀行ビジネスローンの借入上限は、5,000万円~1億円であるのに対し、ノンバンクビジネスローンは300万円~1,000万円と、金額は低めに設定されています。
審査方法が違う
基本的に、どちらもスコアリングシステムによる審査を採用していますが、銀行ビジネスローンの場合、スコアリングシステムだけでなく、人が審査を行います。
- 銀行ビジネスローン → スコアリングシステム・人による審査
- ノンバンクビジネスローン → スコアリングシステム
ノンバンクビジネスローンの場合、スコアリングシステムを重視しており、大手消費者金融系のビジネスローンは基本的にスコアリングシステムで融資の可否を判断しています。
ちなみに、中小規模のノンバンクビジネスローンの場合、「【資金調達】ビジネスローンの審査を通す方法8選【審査落ち回避】」という記事でも解説しているとおり、スコアリングシステムではなく、人が審査を行っているケースが殆どで、面接や書類審査で融資の可否を判断します。
審査スピードが違う
銀行ビジネスローンは、「審査方法が違う」という項目でも解説しているとおり、スコアリングシステムだけでなく、人が審査を行うため、ノンバンクビジネスローンと比較すると審査に時間がかかります。
- 銀行ビジネスローン → 数営業日~2週間程度
- ノンバンクビジネスローン → 最短即日~数営業日
一方、ノンバンクビジネスローンの場合、スコアリングシステムで融資の可否を判断しているため、最短即日融資も可能となっています。
審査の厳しさが違う
銀行ビジネスローンは、ノンバンクビジネスローンと比較すると借入上限額が大きく、金利が低いため、財務内容が悪いと審査に通りません。
- 銀行ビジネスローン → 厳しい
- ノンバンクビジネスローン → 柔軟
ノンバンクビジネスローンは、銀行ビジネスローンと比較すると柔軟に対応してくれます。
詳しくは「ビジネスローンの審査は甘い?【審査に通りやすい金融機関あり】」をどうぞ。
銀行融資への影響が違う
銀行ビジネスローンはノンバンクビジネスローンでは、銀行融資への影響が異なります。
具体的な違いは次のとおりです。
- 銀行ビジネスローン → 影響は軽微
- ノンバンクビジネスローン → 非常に大きい
銀行ビジネスローンは、金利が低めに設定されているという事もあり、また、融資を実行している銀行が銀行ビジネスローンをすすめてくるため、銀行への影響は比較的少ないです。
ただ、影響が少ないとはいえ、金利が高かったり、融資を受けてから半年~1年ぐらいしか返済していないと銀行融資にも影響します。
詳しくは「銀行に融資を依頼したらビジネスローンを勧められた!利用したら今後の融資は難しい?」をどうぞ。
一方、ノンバンクビジネスローンの場合、基本的に「高金利」という事もあり、銀行融資はもちろん、政府系金融機関(日本政策金融公庫、信用保証協会、商工中金)に利用している事がばれると、完済するまでの間、新規融資は絶望的となります。
詳しくは「【銀行融資】ノンバンクの借入があると銀行が融資しない理由と借入を見抜くポイントを解説」をどうぞ。
銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの比較表


「銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの違いは6つ」という項目で解説した内容を比較表にまとめると下記のとおりです。
銀行ビジネスローン | ノンバンクビジネスローン | |
---|---|---|
金利 | 年2.0%~15.0% | 年6.0%~18.0% |
限度額 | 5,000万円~1億円 | 300万円~1,000万円 |
審査方法 |
スコアリングシステム | スコアリングシステム |
審査スピード | 数営業日~1週間程度 | 最短即日~1週間程度 |
審査の厳しさ | 銀行融資と比較すると柔軟 | 銀行ビジネスローンよりも柔軟 |
銀行融資への影響 | 影響は軽微 | 新規融資は絶望的になる |
銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンはどちらを利用すべき?


最後に、銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローン、どちらを利用すべきか、ケース別に解説します。
- 銀行ビジネスローンが向いているケース
- ノンバンクビジネスローンが向いているケース
上記のとおりです。
銀行ビジネスローンが向いているケース
下記項目に該当する方は銀行ビジネスローンが向いてます。
- 審査に時間がかかっても、できる限り低金利で融資を受けたい方
- 1,000万円を越える金額の融資を受けたい方
- 黒字決算で債務超過ではない、財務内容に問題が無い方
- 決算書の「借入金及び支払利子の内訳書」にノンバンクから借りた形跡が残ると困る方
- 銀行にビジネスローンを勧められた方
ノンバンクビジネスローンが向いているケース
下記項目に該当する方はノンバンクビジネスローンに向いています。
- 資金調達を急いでいて、すぐに融資を受けたい方。
- 多少金利が高くとも、審査が通りやすい方が良いと考えている方。
- 申し込みに手間をかけたくない方。
- 短期の資金繰りのため一時的に融資が必要な方。
- あまり多くの金額を必要としていない方
- 銀行融資が難しい方
まとめ
以上、銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの違いを解説しました。
おわり。