【銀行融資】リスケを依頼するタイミングはいつ?時期と手順を解説

借入金の返済が厳しいからリスケジュールをお願いしようと考えているけど、どのタイミングで銀行に相談すればいいのかな?

手元資金が無くなるギリギリまで返済した方が良いのか、ある程度は手元資金を残してから相談した方が良いのか、どっちだろ?

銀行にリスケジュールを依頼するタイミングを知りたい。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

目次

銀行にリスケジュールを依頼するタイミングは新規融資を断られた時【結論】

借入金の返済負担が大きい時は、「【銀行融資】リスケジュールで返済額を見直して資金繰り改善【基礎知識】」という記事でも解説しているとおり、リスケジュール(返済条件変更)検討することになります。

この時、「どのタイミングで銀行にリスケジュールを切り出せば良いのか?」という疑問が出てくると思いますが、
結論から言うと、新規融資を依頼して断られた時がリスケジュールのタイミングがベストだといえます。

理想のタイミングは「手元資金が月商の1ヶ月分を割り込みそうな時」

資金ショートギリギリまで返済を続けてから新規融資を依頼するのは非常に危険です。

融資して貰えれば良いですが、断られたら手元資金が枯渇します。

こうした状況にならないよう、月商の1ヶ月分ぐらいの手元資金を確保した状態で銀行に新規融資を依頼して、
銀行から新規融資の謝絶回答があった際に、リスケジュールを依頼するというのが適切なタイミングだといえます。

リスケジュールの決断を先延ばしにすると資金ショートの確率が上がる

銀行に融資を断られているにもかかわらず、リスケジュールすることを決断しないと、手元資金は日を追うごとに減少します。

リスケジュールすると借りれなくなるからといって、決断を先延ばしにする方をよく見かけますが、「【銀行融資】リスケジュールして融資を受けれなくなったら困る!【借りれない心配は無駄】」でも解説しているとおり、そもそも新規融資を断られている時点で、今後の新規融資は絶望的です。

財務内容が劇的に改善すれば融資を受けれる可能性が出てきますが、改善してもないのに新規融資をしてもらえるかどうか悩んでいても、全く意味がありません。

悩んだところで銀行が融資する訳ではありませんし、悩んでいる間に次の返済日はどんどん近づいてきますので、新規融資を断られたらすぐに決断しましょう。

銀行にリスケジュールを依頼する手順3つ

銀行に新規融資を断られたらリスケジュールを依頼するとお伝えしましたが、一応、借換えの可能性を模索した方が良いです。

ですので、リスケジュールを依頼する際は、下記手順に沿って進めると良いです。

  • 手順①:月商の1ヶ月分程度の手元資金を確保した状態で新規融資を依頼する
  • 手順②:新規融資を断られたら「借換え」を依頼する
  • 手順③:借換えを断られたらすぐに「リスケジュール」を依頼する

上記のとおりです。

手順①:月商の1ヶ月分程度の手元資金を確保した状態で新規融資を依頼する

まずは新規融資の可能性を探るため、月商の1ヶ月分程度の手元資金を確保した上で、新規融資を依頼します。

ここで新規融資を受ける事ができれば融資を受ければ良いですし、もし仮に、新規融資を断られたら次に「借換え」が可能かどうかを確認します。

手順②:新規融資を断られたら「借換え」を依頼する

担当者に「借換え」が可能かどうかを確認すると、次の2パターンに回答が分かれます。

  • 「戻り次第(銀行に)確認してみます」と言われる → 可能性はゼロでは無い
  • 即答で「借換えも難しいです」と言われる → 財務内容が改善しない限り新規融資は絶望的

借換えを依頼して、担当者に「確認する」と言われた場合、もしかしたら望みがあるかもしれませんので、ひとまず担当者からの返答を待ちましょう。

最悪、即答で「借換えも難しい」と言われたら、財務内容が改善しない限り新規融資は絶望的なので、そのまま「リスケジュールして欲しい」と伝えた方が良いです。

ちなみに、リスケジュールと借換えの違いは「【銀行融資】リスケジュールと借換えはどう違うの?両者の違いを解説」という記事で詳しく解説していますので、是非どうぞ。

手順③:借換えを断られたらすぐに「リスケジュール」を依頼する

借換えを即座に断るという事は、財務内容が改善しない限り、頑張って返済を続けても新規融資は絶望的です。

新規融資を受ける事ができないのに返済を頑張っても、近い将来資金ショートを起こし、倒産してしまいます。

頑張って返済したところで融資を受ける事ができる保証はどこにもありませんので、借換えを断られたらすぐに「リスケジュールして欲しい」と伝えましょう。

銀行にリスケジュールを依頼する時の注意点2つ

銀行にリスケジュールを依頼する時の注意点は下記2つです。

  • 中途半端に返済しようとせずに「元本ゼロ」でお願いする
  • 資金繰り表、試算表、借入金一覧表の3つは必ず提出する

上記のとおりです。

中途半端に返済しようとせずに「元本ゼロ」でお願いする

リスケジュールを依頼する際、「いくら返済すれば良いのか?」という疑問が出てくると思いますが、基本的に元本ゼロで依頼するようにしましょう。

銀行から「数万円でも良いから元本を返済して欲しい」と言われたら、断り難いかもしれませんが、ここで頑張って返済しようとするとリスケジュールの効果は小さくなります。

また、中途半端に返済しようとすると、後々資金繰りが厳しくなるのは明白ですので、中途半端に返済しようとせず、思い切って元本ゼロで交渉するようにしましょう。

もし万が一、銀行の求めに応じてある程度の金額を返済するような流れになってしまった場合、「すでにリスケジュール中だけど、さらなる条件変更は可能?【結論:可能】 」という記事でも解説しているとおり、さらなるリスケジュールも可能ではあります。

とはいえ、余計な手間がかかりますので、最初から元本ゼロで交渉した方が楽だと思います。

資金繰り表、試算表、借入金一覧表の3つは必ず提出する

銀行にリスケジュールを依頼するにあたり、次の3つの資料を用意して、リスケジュールが必要である理由を説明しながらリスケジュールを依頼しましょう。

  • 資金繰り表
  • 試算表
  • 借入金一覧表

口頭だけだと説得力がありませんし、「資金管理もしていない企業」というレッテルを貼られかねません。

ですので、必ず3つの書類を揃えてから、依頼するようにしましょう。

経営改善計画書は後で提出すればOK

理想を言えば、前述の3つの書類にプラスして、「経営改善計画書」を提出できれば良いのですが、恐らく、作成に時間がかかると思います。

なので、資金繰り表と試算表、借入金一覧表の3つの書類だけでも先に提出するようにしましょう。

まとめ

以上、リスケジュールを依頼するタイミングは何時なのか?ということについて解説しました。

おわり。

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