ビジネスローンに落ちた!他に資金調達の方法はある?【3つあります】

ビジネスローンに落ちた!他に資金調達の方法はある?【3つあります】

ビジネスローンを申込んだら審査に落ちたよ…。いくつか申込んでみたけど、全滅だったよ。

このまま資金調達できなければ資金ショート確実だよ。

ビジネスローン以外に資金調達する方法があれば教えて欲しいよ。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

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ビジネスローンの審査に落ちたら無担保での調達は不可能

いくつかのビジネスローンに申込んで、全て審査に落ちてしまったら、どこのビジネスローンに申込んでも審査に通る事はありません。

【銀行融資】リスケジュールした事実は信用情報機関に登録される?【結論:登録されない】」という記事でも解説しているとおり、申込者情報は個人信用情報機関で共有されますので、どこのビジネスローンに申込んでも信用情報を照会されれば他社で審査落ちした情報が分かってしまいます。

こうなるとビジネスローンでの調達は半年近く不可能なので、無担保での資金調達は諦めるべきと言わざるを得ません。

有担保であれば可能性あり

いくつかのビジネスローンに申込んで全て審査に落ちてしまった場合、無担保での調達は以下いずれかの条件が改善されない限り、非常に難しいです。

  • 業績改善(返済財源を確保できている)
  • 既借入金の返済が少しでも進んでいる(負債比率改善)

とはいえ、無担保では難しくても、有担保であれば資金調達できる可能性はありますので、諦めは禁物です。

ビジネスローンの審査に落ちた後の資金調達方法3つ

ビジネスローンの審査に落ちた後の資金調達方法は下記3つです。

  • 不動産担保ローン
  • ABL(流動資産担保融資)
  • ファクタリング

上記のとおりです。

不動産担保ローン

不動産を所有していれば、不動産担保ローンで資金調達できる可能性があります。

調達可能な額は不動産の査定価格次第ではありますが、査定額が高ければ、ある程度まとまった金額を調達することができます。

調達可能な金額は担保評価の8掛けが多い

例えば、不動産評価額が2,000万円であれば、8掛けの1,600万円を上限に融資が実行されるようなイメージです。

不動産担保ローンの場合、融資を実行する際に登記費用等の諸経費がかかります。

不動産担保ローンの利用が難しいケース

不動産担保ローンの利用が難しいケースは3つあります。

  • 担保価値が無い
  • すでに抵当に入っていて剰余が無い物件
  • 流動性が低い
担保価値が無い

担保提供する不動産に担保価値が無いと、不動産担保ローンは難しいです。

例えば、僻地にあるような土地・建物や、築20年以上の物件は担保価値がありませんので、資金調達できません。

すでに抵当に入っていて剰余が無い物件

すでに抵当に入っていて剰余が無い物件とは、下記状況です。

  • 不動産評価額:2,000万円
  • 第1順位抵当権者:2,200万円の残債務がある

不動産価格よりも負債が多いと剰余がないため(無剰余)、担保価値はありません。

しかし、下記状況でしたら、不動産担保ローンで資金調達できる可能性はあります。

  • 不動産評価額:2,000万円
  • 第1順位抵当権者:500万円
流動性が低いと難しい

流動性の低い不動産は換金性が低いため、ローン事業者からすると回収不能リスクが高いため、断られる場合が殆どです。

地方の不動産は不動産担保ローンが難しいです。

ABL(流動資産担保融資)

ABL(流動資産担保融資)は、売掛金や商品在庫・機械設備などを担保に融資を受ける方法です。

無担保ビジネスローンに落ちても、ABLであれば調達できる可能性があります。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

ABLの利用が難しいケース

ABLの利用が難しいケースは2つあります。

  • 流動資産に価値が無い
  • 大口の取引先に依存している

上記のとおりです。

流動資産に価値が無い

流動資産に価値がないと担保として評価されませんので、ABLで資金調達することはできません。

大口の取引先に依存している

大口の取引先に依存していると、売掛金担保融資で資金調達するのは難しいです。

理由は、取引先が分散している方が売掛金の担保評価が高いからです。

例えば、以下は同じ月商1,000万円ですが、売掛金の評価は異なります。

  • 1,000万円 × 1社 ← 最も評価が低い(1社に依存しているため)
  • 500万円 × 2社 ← 分散度が低いため、断られやすい
  • 100万円 ×10社 ← 50%ぐらい評価してもらえる
  • 20万円 × 50社 ← 評価は高め
  • 10万円 × 100社 ← 最も評価が高い

分散度が高ければ高い程、売掛金として担保評価が高くなるのです。

ファクタリング

ファクタリングは融資ではありませんが、商取引で発生した売掛債権を売却して資金調達する方法です。

売掛債権が存在していることが前提となりますが、ファクタリングを利用することで売掛金の入金日を待たずに前倒しで現金を受け取る事ができます。

詳しくは「【保存版】売掛金で資金調達するファクタリングの仕組みや注意点を徹底解説【基礎知識】」をどうぞ。

ファクタリングを利用する時の注意点

ファクタリングを利用する時の注意点は2つあります。

  • 資金調達コストが高い
  • 売掛金がないと資金調達できない

上記のとおりです。

資金調達コストが高い

ファクタリングは融資と異なり、1回売掛金を買取って貰う度に買取り手数料が発生するため、融資と比較すると資金調達コストは高くなります。

一般的な手数料体系は次のとおりです。

  • 2社間ファクタリング → 買取り手数料10~20%
  • 3社間ファクタリング → 買取り手数料10%以下

ちなみに、「【結論】売掛金で資金調達するファクタリングは、OLTA(オルタ)が神」という記事で紹介しているOLTAのクラウドファクタリングの場合、2社間でも手数料は業界最低水準の2%~9%ですみます。

売掛金がないと資金調達できない

ファクタリングは売掛債権を売却して資金調達する方法なので、売掛金がないと資金調達できません。

ビジネスローンの審査に落ちたら見直すべきこと2つ

最後に、ビジネスローンの審査に落ちたら見直すべきことを2つ紹介します。

  • 資金調達して資金繰りを回すという事を見直す
  • 経営改善に注力する

上記のとおりです。

資金調達して資金繰りを回すという事を見直す

ビジネスローンの審査に落ちるということは、財務内容が悪化しているからこそ審査に落ちる訳ですから、この状態で「資金調達して資金繰りを回す」という考えは非常に危険です。

今後、どのような資金調達方法を検討するにも、担保を必要とするか、あるいは資金調達コストが高くなることを意味しますので、資金調達すればするほど資金繰りが悪化するからです。

そのため、ビジネスローンに落ちた時点で、考え直さない限り、いずれ破綻するのは間違いありません。

経営改善に注力する

これ以上、調達コストの高い資金調達に頼らないよう、経営改善に注力して、収益で資金繰りが回るよう努力すべきです。

金融機関から借りて資金繰りを回すのは、その時は楽だと思いますが、返済を続けている間に、資金繰りは徐々に厳しくなります。

この状況を改善するには経営改善するほかありませんので、収益で資金繰りを回せるようになるよう、経営改善に注力しましょう。

まとめ

以上、ビジネスローンの審査に落ちた時でも利用できる資金調達方法を3つ紹介しました。

おわり。

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