資金繰りに追われ、不安と焦りが入り混じってしまうと、ノンバンクや消費者金融といった高利の借入を起こすしか方法はないと安易に考えがちです。
しかし、落ち着いて冷静に周りを見渡せば、資金繰りの方法や資金調達の方法はいろいろあります。ですから、たとえ今の資金繰り状況が苦しくても諦めてはいけません。他に打つ手が残されている可能性があるからです。
この記事では、銀行融資を断られた際に検討する資金調達の方法をご紹介します。
銀行融資を断られた時に検討する資金調達の方法4つ
銀行融資をいとわられた時に検討する資金調達の方法は下記4つです。
- 支払いサイトを延長してもらう資金調達
- 売掛金担保融資(ABL)による資金調達
- 在庫を利用した動産担保融資(ABL)による資金調達
- 売掛金で資金調達するファクタリング
上記のとおりです。
支払いサイトを延長してもらう資金調達
買掛期間を延長してもらうことができれば資金繰りはかなり楽になります。
例えば月末締めの翌月払い(支払いサイト30日)という条件から、月末締めの翌々月払い(支払いサイト50~60日)に取引条件を変更してもらえれば資金繰りは楽になります。
取引先への交渉が必要になりますが、話を纏めることができれば資金繰りは楽になります。平行して、入金を少しでも早くするよう取引先に交渉すると、さらに資金繰りは楽になります。
プライドが邪魔して「入金を早めて欲しい」とお願いすることを嫌がる方がいらっしゃいますが、余計なプライドは捨てて、取引先と交渉するだけで資金繰りが改善します
売掛金担保融資(ABL)による資金調達
売掛金債権を担保にして、金融機関から資金調達することが可能です。
商品を販売してから2ヶ月も3ヶ月も入金を待ち続けるのは、当面の資金調達ができない企業にとってかなり苦しいものです。そのような時は売掛金を担保にして資金調達を図る事ができます。

在庫を利用した動産担保融資(ABL)による資金調達
会社が保有している動産を担保に、金融機関から資金調達することが可能です。この動産とは、在庫や原材料、機械設備といったものが含まれます。
担保になり得る動産は多岐にわたり、例えば、ワイン、牛肉、豚肉、カニ、ブランド品、仏具、ペットフード、胡蝶蘭、泡盛、焼酎などなど、様々な商品を担保にして資金調達することができるのです。

売掛金で資金調達するファクタリング
ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社(債権買取業者)に買い取って貰うことで、売掛金を現金化するしくみのことで、ファクタリングを利用すると売掛金の早期回収が図れるようになります。
ファクタリングを活用することにより、毎月決められた日に掛け売り額の全額、一定額、あるいは一定率の支払いを受けることができるメリットがあります。
ただ、取引先との取引基本契約の中に、債権譲渡禁止特約が付いていると使えない場合がありますので、ご注意ください。詳しくは以下の記事をどうぞ。

ちなみに、「【結論】売掛金で資金調達するファクタリングは、OLTA(オルタ)が神」という記事でも紹介しているとおり、「OLTA(オルタ)」のクラウドファクタリングなら債権譲渡禁止特約が付いていても、売掛債権の買取りに対応していますので、もし、取引基本契約に債権譲渡禁止特約が付いていれば、オルタを利用した方が良いです。
まとめ
この他にも資金調達方や、資金繰りを楽にする方法はいろいろあります。
資金繰りに頭を悩ませていたとしても、立ち止まって冷静に周りを見渡すだけで、資金繰りを楽にする方法はいろいろ出てきます。
ですから、焦る事なく冷静にいずれかの方法を選択すれば良いのです。
今回は、代表的な資金調達方法についてご紹介させて頂きました。