【資金調達】ビジネスローンを利用するメリット・デメリットを解説

【資金調達】ビジネスローンを利用するメリット・デメリットを解説

銀行や政府系金融機関から融資を受けるのは難しいから、ビジネスローンの利用を検討しているよ。

ビジネスローンを申し込む前に、メリットとデメリットを詳しく知りたい。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

目次

ビジネスローンのメリット4つ

ビジネスローンを利用するメリットは下記4つです。

  • 審査が早い
  • 審査が通りやすい
  • 担保・保証人不要
  • 個人事業主でも総量規制の制限を受けない

上記のとおりです。

審査が早い

ビジネスローンの審査は銀行のように人が審査するのではなく、「スコアリングシステム」と呼ばれるコンピューターによる審査行っているため、融資の可否は自動的に判別されます。

審査自体は融資希望者のデータを入力すれば数分で完了するので、申込に必要な資料が揃っていれば、即日融資も可能となっています。

審査が通りやすい

ビジネスローンは金利が高目に設定してある分、審査のハードルは低めに設定されているため、審査は緩いです。

そのため、銀行融資を断られた事業者でも、ビジネスローンなら審査に通る場合がほとんどです。

担保・第三保証人不要

ビジネスローンは原則、担保と第三者保証人を必要としません。

経営者(代表者)の連帯保証は原則必須となりますが、第三者保証人は不要です。

個人事業主でも総量規制の制限を受けない

個人のカードローンは総量規制の対象となり、年収の3分の1を超える借入はできませんが、ビジネスローンは総量規制の対象外となります。

そのため、年収による借入の上限などはありません。

個人事業主は実務上、総量規制の水準で審査している

個人事業主は企業と同じく、総量規制の対象外となりますので、年収による制限を受けないのですが、実務上の審査は異なります。

理由は、個人事業主の事業利益は個人の所得とイコールだからです。

  • 事業利益が少ない = 所得が少ない
  • 事業利益が多い = 所得が多い

上記を見れば分かると思いますが、実態としては個人と同じです。

そのため、表向きは「個人事業主は総量規制の対象外」とアナウンスしているものの、実務上の実態としては、総量規制と同程度の水準で貸付限度額の審査を行い、

総量規制を上回る金額の申込みがあったり、すでに総量規制の水準で個人ローンなどの利用があると審査に落とされる可能性があります。

ビジネスローンのデメリット4つ

ビジネスローンを利用するデメリットは4つあります。

  • 金利が高い
  • 借入可能額が少ない
  • 今後の銀行融資に影響する
  • 創業間もない企業は利用できない

上記のとおりです。

金利が高い

ビジネスローンのデメリットは何と言っても金利が高いことです。

金利の高さは銀行融資と比較すると一目瞭然です。

  • 銀行や政府系金融機関の金利 → 年利2~4%の範囲内(2%台前半が多い)
  • ビジネスローンの金利 → 年利6.0%~18.0%(8~10%ぐらいが多い)

例えば、銀行から1,000万円の融資を年利2.5%で受けた場合、年間の利息支払いは25万円で済みます。

ビジネスローンで1,000万円の融資を年利8%で受けた場合、年間の利息支払いは80万円となり、3倍以上の金利を負担する事になります。

利息以上の事業収益を出せるなら問題無いかもしれませんが、収支トントンぐらいの企業がビジネスローンを利用するのは資金繰り上マイナスです。

借入可能額が少ない

ビジネスローンを提供している会社によって異なりますが、借入可能額の上限は概ね300万〜1,000万円の間が殆どで、1,000万円を超えるビジネスローンはありません。

銀行ビジネスローンであれば、上限金額の桁が一つ上がるため、比較的大きな金額を調達できます。

  • 銀行ビジネスローン → 5,000万円~1億円
  • ノンバンクのビジネスローン → 300万〜1,000万円

ですので、大きな金額を必要としている方は、ノンバンクのビジネスローンを利用したところで焼け石に水だと思います。

ちなみに、銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの詳しい違いは「銀行ビジネスローンとノンバンクビジネスローンの違いとは?」という記事をどうぞ。

今後の銀行融資に影響する

【銀行融資】ノンバンクの借入があると銀行が融資しない理由と借入を見抜くポイントを解説」という記事でも解説しているとおり、ビジネスローンを利用している事実が銀行や政府系金融機関に発覚すると、ビジネスローンを完済しない限り、新規融資は絶望的となります。

創業間もない企業は利用できない

ビジネスローンの多くは創業間もない企業は利用できません。

審査が早い」という項目でも説明したとおり、ビジネスローンの審査はスコアリングシステムを採用しているため、2期分の決算情報のデータを入力する必要があるからです。

創業間もない企業に決算書はありませんから、申し込めません。

創業間もない企業は、日本政策金融公庫の創業融資を狙った方が資金調達しやすいです。

まとめ

以上、ビジネスローンのメリット・デメリットについて解説しました。

おわり。

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