資金調達
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銀行融資をリスケジュールしている企業でも資金調達ができる「経営改善サポート保証」という保証制度があるみたいだけど、具体的にどのような保証制度なの?
リスケジュール中だけど、資金調達したいから詳しく知りたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
「経営改善サポート保証(事業再生計画実施関連保証)」は、2014年1月20日に施行された「産業競争力強化法」にともない、事業再生の支援強化策の一環として創設された保証制度です。
リスケジュールから卒業(約定返済に戻す)するためのツールとして、この保証制度が創設されました。
保証を受けるためには以下いずれかの支援機関の支援を受けて作成した経営改善・再生計画が必要になるため、ハードルはけっこう高めです。
しかし、保証協会の別枠保証が最大で2億8千万円まで受けられることや、経営改善計画の策定費用に対する補助制度がありますので、チャレンジする意義は大きいです。
「経営改善サポート保証」の概要は次のとおりです。
2億8千万円(一般の普通・無担保保証とは別枠)
さらに詳しい情報は中小企業庁のサイトをご確認下さい。
参考リンク:中小企業庁:経営支援型のセーフティネット貸付・経営改善サポート保証等による借換保証(PDFファイル1.06MB)
「経営改善サポート保証」以外に、リスケジュール中の企業でも利用できる保証制度はあります。
「条件変更改善型借換保証」という保証制度なのですが、こちらを活用する事でリスケジュール中の資金調達は可能です。
とはいえ、「条件変更改善型借換保証」は「借換」という文言が入っているとおり、あくまで基本は借換なのであまり大きな真水(ニューマネー)は期待できません。
両者の活用イメージはざっくり次のとおりです。
条件変更改善型借換保証は金融機関や認定支援機関のサポートを受けながら事業計画を作成する必要がありますが、経営改善サポート保証と比較すると、計画作成のハードルは低いです。
なので、あまりガッツリ調達しなくてもOKという企業は条件変更改善型借換保証がマッチすると思います。
ちなみに、以下の記事で条件変更改善型借換保証について解説していますので、ぜひどうぞ。
最後に、リスケジュール中の企業でも利用可能な資金調達方法を5つ紹介します。
詳しくは別記事の「銀行融資のリスケ中でも可能な資金調達方法5選」をどうぞ。
基本的にノンバンクからの調達になるので(ABLは保証制度があります)銀行融資と比較すると金利は高くなります。
とはいえ、リスケジュール中でも資金調達できますし、急な資金ニーズにも対応できますので、どうしても資金繰りが厳しいような時は、選択肢の一つに入れておくと良いかと思います。
以上、リスケジュール中の融資を可能にした保証制度「経営改善サポート保証」について解説しました。
リスケジュール中に業績回復の兆しが出てきた際、ある程度まとまった運転資金が必要になる場面が出てくると思います。
そのような時、経営改善サポート保証にチャレンジしてみるのも一つの選択肢だといえます。