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決算が赤字で債務超過になってしまった…債務超過だと銀行や政府系金融機関からの融資が難しくなるみたいだから、なるべくなら早期に解消したい。
融資を受けにくくなること以外に、債務超過になることで会社が不利益を被ることはどのようなことがあるのかな?
債務超過状態が続くのはメリットが無さそうだから、解消する方法があれば知りたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
債務超過に陥ったことが原因で会社が倒産する事はありませんが、債務超過を解消しないと今後の事業継続に重大な支障をきたすことになります。
そのため、一日でも早く債務超過の状態を解消するように努力しましょう。特に問題なのは下記2つです。
上記のとおりです。
債務超過になると銀行や政府系金融機関からの資金調達はぐっとハードルが上がります。
もちろん、「【銀行融資】債務超過でも新規融資を受けることはできる?【状況次第】」という記事でも解説しているとおり、債務超過だからといって必ずしも融資を断られる訳ではありませんが、銀行や政府系金融機関などの貸し手からすると、債務超過よりも資産超過の会社の方が融資しやすいのは間違いありません。
債務超過だと審査に不利なので早期に解消しましょう。
取引先が大手だと、決算書の提示を求められる場合が少なくありません。
この時、決算書が債務超過だと取引条件が悪化するのは間違いありません。最悪の場合、取引停止という可能性もあります。
こちらも債務超過だとプラスになる事は一つもないので、早期に解消しましょう。
それでは、債務超過の解消方法を4つ紹介します。
上記のとおりです。
収益を獲得すれば資本が増えます。資本が増えれば債務超過は解消されます。
反対に、赤字になれば資本は減少し、債務超過は膨らみます。
債務超過を解消するために儲けまくりましょう!
経営者自身で資本を増資するか、あるいは、身近な人や投資家・機関投資家から出資してもらうことで、資本を増強し債務超過を解消できます。
DES(デット・エクイティ・スワップ)の言葉の意味は、下記3つの単語を合わせた言葉です。
要するに、負債を株式に交換(変換)することで、擬似的に資本の増強を図る方法です。
増資と違って実際に現金が増加するわけではありませんが、見た目の数字は改善します(決算書の見た目はよくなります)。
DESは債権放棄を含む取引となるため、儲けてもいないのに利益計上(債務免除益)することになるため、税金が発生する可能性があります。従って、DESの実行を検討する際は、税理士に相談しながら検討するようにしましょう。
債権者に債権放棄してもらうことで、負債が減少し、債務超過を解消できます。
債務免除を受けるとDES同様、儲かってもないのに利益計上(債務免除益)することになるため、税金が発生する可能性があります。
せっかく債権免除を受けても多額の債務免除益が発生してしまい、高額な税金が発生してしまったらメリットが全くありませんので、必ず税理士に相談しながら検討してください。
以上、債務超過を解消する方法を4つ紹介しました。
債務超過を放置すると、銀行や政府系金融機関から融資を受けにくくなるばかりか、取引先からの与信も悪化するので、債務超過に陥ってしまったら少しでも解消するよう努力しましょう。
ちなみに、この記事では紹介していませんが、負債を時価評価して債務超過を解消するという方法があります。簡単な方法ではありませんが、興味のある方は「債務超過を解消するにはどうすれば良い?負債を時価評価する事で早期解消が可能」をどうぞ。