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法人・個人事業主でもクレジット審査なしでETCカードを作る方法はありますか?
クレジットカードの審査に落ちても申し込めるETCカードを知りたいです。
この記事では、法人・個人事業主がクレジット審査なしでETCカードを作る方法や、おすすめのETCカードについて分かりやすく解説します。
なお、本記事の筆者は、2009年から現在まで中小企業の資金繰り改善コンサルタントとして活動しており、年商数百万円の個人事業主から年商10億円を超える企業まで、幅広い事業者の資金繰りを支援してきました。
その経験から、ETCカードを作れずに困っている法人や個人事業主の方から相談を受けることも少なくありません。
法人カードに付帯するETCカードはクレジット審査があるため、新設法人や開業したばかりの個人事業主、過去に審査へ落ちた方はカードを作れないケースがあります。
しかし、クレジット審査なしで申し込めるETCカードもありますので、ETCカードを作れずにお困りの方でも利用できる可能性があります。
本記事では、法人・個人事業主がクレジット審査なしでETCカードを作る方法や、おすすめのETCカードについて分かりやすく解説します。
この記事でいう「審査なし」とは、クレジットカード会社によるクレジット審査がないという意味です。カードの種類によって、デポジットなどの発行条件や、協同組合独自の加入審査があります。


法人・個人事業主がクレジット審査なしで作れるETCカードは、下記2種類です。
それぞれ特徴や申し込み条件が異なるため、自社の利用目的や高速道路の利用頻度に応じて選ぶことが大切です。
違いをまとめると、下表のとおりです。
| 高速道路会社 | 協同組合 | |
|---|---|---|
| クレジット審査 | 不要 | 不要 |
| デポジット | 必要 | 不要 |
| 出資金 | 不要 | 必要 |
| ETC割引 | ||
| ETCコーポレートカード | 取扱組合のみ | |
| おすすめな方 | 高速利用が非常に多い方 | 多くの法人・個人事業主 |
上記の順に解説していきます。
高速道路会社が発行するETCカードは、クレジットカード会社によるクレジット審査がありません。
クレジット機能が付いていないため、デポジット(保証金)などの発行条件を満たせば申し込めます。
高速道路会社が発行するETCカードは、下記2種類です。
それぞれ特徴が異なるため、順番に解説します。


ETCパーソナルカードは、高速道路6社が発行している個人向けのETCカードです。
公式サイト ETCパーソナルカード
クレジットカードを持っていない方でも、デポジット(保証金)を預けることでETCカードを利用できます。
なお、デポジット額は平均利用月額の4か月分となっていますので、平均利用月額が2万円の場合、8万円のデポジットが必要になります(最低デポジット額は3,000円)。
デポジット額の詳細は下記リンク先をご確認ください。
参考リンク ETCパーソナルカードのご利用条件の見直しについて | ETCパーソナルカードWebサービス
高速道路の利用頻度が少ない方であれば便利なETCカードですが、高速道路を頻繁に利用する場合はデポジットが高額になる点に注意が必要です。


ETCコーポレートカードは、NEXCO東日本・中日本・西日本が発行する、高速道路の利用が多い法人・個人事業主向けのETCカードです。
公式サイト ETCコーポレートカード(大口・多頻度割引)
こちらもクレジットカード会社によるクレジット審査はありませんが、デポジット(保証金)が必要になります。
高速道路の利用が多い事業者に適したETCカードですが、最低10万円のデポジットが必要になるため、開業したばかりの法人や個人事業主には負担が大きい場合があります。
デポジットを抑えてETCカードを作りたい方は、次に紹介する協同組合発行の法人ETCカードがおすすめです。
協同組合が発行する法人ETCカードも、クレジットカード会社によるクレジット審査なしで申し込めます。
協同組合とは、中小企業の事業を多角的にアシストして、異業種交流や各種共同購買・共同利用を通じて事業経営を効率よくサポートしている団体のことです。
クレジット機能が付いていないETC専用カードのため、新設法人や開業したばかりの個人事業主でも申し込みやすいのが特徴です。
ただし、完全な無審査ではなく、組合独自の加入審査があります。
協同組合では、法人ETCカードのほか、高速道路の利用が多い事業者向けのETCコーポレートカードを取り扱っている組合もあります。
主な協同組合は下記のとおりです。
協同組合によって、発行手数料や取扱手数料、走行金額に応じた手数料、取り扱うカードの種類が異なります。
そのため、高速道路の利用頻度や利用額に合わせて、自社に合った協同組合を選ぶことが大切です。
なお、各協同組合の違いや、おすすめの法人ETCカードについては、下記記事で詳しく解説していますので、是非どうぞ。


クレジット審査なしでETCカードを作るなら、協同組合が発行する法人ETCカードがおすすめです。
高速道路会社が発行するETCカードと比べてデポジットの負担が少なく、法人・個人事業主でも申し込みやすいためです。
協同組合がおすすめな理由は、下記4つあります。
上記の順に解説します。
協同組合が発行する法人ETCカードは、クレジットカード会社によるクレジット審査がありません。そのため、新設法人や開業したばかりの個人事業主でも申し込みやすいのが特徴です。
もちろん、協同組合独自の加入審査はありますが、クレジットカード会社の審査とは異なり、事業実態などを確認したうえで発行されます。
法人カードの審査に通らずETCカードを作れなかった方でも、協同組合の法人ETCカードなら申し込める可能性があります。
高速道路会社が発行するETCパーソナルカードやETCコーポレートカードは、デポジット(保証金)が必要となりますが、協同組合発行の法人ETCカードは、高額なデポジットは必要ありません。
組合へ加入する際に出資金が必要になりますが、脱退時には返還されます。
初期費用を抑えてETCカードを作りたい方に向いています。
協同組合発行の法人ETCカードでも、ETC割引を利用できます。
例えば、休日割引や深夜割引、平日朝夕割引などの対象となるため、現金で支払うよりも高速道路料金を抑えられます。
| 割引の種類 | 割引率 | 時間帯 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 休日割引 | 最大30% | 土・日・祝 | 軽自動車、普通車のみ 地方部限定 |
| 深夜割引 | 最大30% | 午前0時~4時 | – |
| 平日朝夕割引(※2) | 最大50% | 朝:6時~9時 夕:17時~20時 | 大都市郊外区間、 土日祝は除く |
マイレージサービスに登録することで、平日朝夕割引は最大50%還元(※1)されます。
現金で払うよりも、ETCカードを利用した方が断然お得です。
協同組合のETCカードを利用する場合、利用月額の8%が走行手数料としてかかります。
高速道路を利用する機会が多い事業者ほど、ETCカードを利用するメリットは大きくなります。
協同組合によっては、法人ETCカードだけでなく、ETCコーポレートカードも取り扱っています。
高速道路の利用頻度がそれほど多くない場合は法人ETCカード、高速道路を頻繁に利用する場合はETCコーポレートカードというように、自社に合ったカードを選べます。
どちらを選べば良いか分からない方は、下記記事も参考にしてください。


協同組合発行の法人ETCカードには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
申し込んでから後悔しないよう、事前に確認しておきましょう。
上記の順に解説します。
協同組合発行の法人ETCカードは、高速道路会社発行のETCカードのような高額なデポジットは不要ですが、組合へ加入するための出資金が必要です。
また、協同組合によっては、カード発行手数料や年間手数料などが発生する場合もあります。
具体的な金額は下表記載のとおりです。
| カード発行手数料 | 年会費(税込) | 出資金・保証金 | |
|---|---|---|---|
| 高速道路会社発行 ETCパーソナルカード | なし | 1,257円 | 平均利用月額の4か月分 [最低3,000円] |
| 高速道路会社発行 ETCコーポレートカード | 629円 | 629円 | 平均利用月額の4か月分 [最低10万円] |
| 協同組合発行カード | 550円~880円 | 550円~880円 | 出資金1万円 [脱退時返金] |
なお、出資金1万円で、脱退時に返還されるため、実質的な負担は比較的小さいといえるでしょう。
協同組合発行の法人ETCカードは、申し込んだ当日に受け取ることはできません。
組合独自の加入審査やカード発行手続きがあるため、手元に届くまで数日から2週間程度かかるのが一般的です。
急ぎでETCカードが必要な場合は、余裕をもって申し込むことをおすすめします。
協同組合発行の法人ETCカードは、協同組合によって取扱手数料や走行金額に応じた手数料が発生する場合があります。
手数料の金額や計算方法は協同組合によって異なるため、申し込み前に確認しておきましょう。
高速道路の利用頻度や利用金額を踏まえ、自社に合った協同組合を選ぶことが大切です。


クレジット審査なしでETCカードを作る流れは、下記のとおりです。
それぞれ解説します。
まずは、自社に合ったETCカードを選びましょう。
高速道路の利用頻度がそれほど多くない場合は法人ETCカード、高速道路を頻繁に利用する場合はETCコーポレートカードがおすすめです。
どちらを選ぶか迷った場合は、各協同組合へ相談すると利用状況に応じて最適なカードを案内してもらえます。
申し込み時には、法人・個人事業主それぞれ必要書類を提出します。
一般的には、下記のような書類が必要です。
| 法人 | 個人事業主 |
|---|---|
| 履歴事項全部証明書 車検証 ETCセットアップ証明書 口座振替依頼書 など | 確定申告書または開業届 車検証 ETCセットアップ証明書 口座振替依頼書 など |
必要書類が揃ったら、協同組合へ申し込みます。
その後、組合独自の加入審査が行われ、問題がなければカード発行手続きへ進みます。
カード発行後、自宅または会社へETCカードが届きます。
カードが届いたら、ETC車載器へセットするだけで利用できます。


審査なしで作れるETCカードのよくある質問とその答えを紹介していきます。
上記の順に解説していきます。
申し込みできます。
高速道路会社発行のETCカードはデポジットなどの発行条件を満たせば申し込めます。
また、協同組合発行の法人ETCカードは組合独自の加入審査がありますが、クレジットカード会社の審査とは異なるため、クレジットカードの審査に落ちた方でも申し込める可能性があります。
はい、作れます。
協同組合発行の法人ETCカードは、法人だけでなく個人事業主も申し込めます。
必要書類は協同組合によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
いいえ、即日発行には対応していません。
申し込み後、組合独自の加入審査やカード発行手続きがあるため、カードが届くまで数日から2週間程度かかるのが一般的です。
はい、対応しています。
高速道路会社や協同組合が発行する請求書・利用明細は、インボイス制度に対応しています。
詳しくは下記リンク先をご確認ください。
以上、法人・個人事業主がクレジット審査なしでETCカードを作る方法を解説しました。
法人・個人事業主がクレジット審査なしで作れるETCカードは、下記2種類です。
高額なデポジットを用意せず、クレジット審査なしでETCカードを作りたい方は、協同組合発行の法人ETCカードがおすすめです。
高速道路の利用頻度や利用額に合わせて、自社に合ったETCカードを選んでみてください。