法人ETCカードとETCコーポレートカードの違い|どっちを選ぶべき?

法人ETCカードとETCコーポレートカードの違い|どっちを選ぶべき?

法人ETCカードとETCコーポレートカード、どっちを選べばいいんだろう?

毎月の高速道路利用額なら、どちらがお得になるのか知りたいです。

この記事では、法人ETCカードとETCコーポレートカードの違いを比較し、高速道路の利用頻度や利用金額に応じた選び方を分かりやすく解説します。

この記事の内容
  • 法人ETCカードとETCコーポレートカードの違い
  • 法人ETCカードとETCコーポレートカードの比較表
  • 法人ETCカードがおすすめな方
  • ETCコーポレートカードがおすすめな方
  • 自分に合ったETCカードの選び方

法人ETCカードとETCコーポレートカードは、どちらも法人・個人事業主向けのETCカードですが、割引制度や利用できる車両、発行条件などに大きな違いがあります。

そのため、「高速道路を利用する機会が多いから」という理由だけで選んでしまうと、本来受けられる割引を活かせなかったり、使い勝手の悪さを感じたりすることもあります。

そこで本記事では、法人ETCカードとETCコーポレートカードの違いを比較し、それぞれの特徴やおすすめな方、選び方を分かりやすく解説します。

これから法人用のETCカードを作ろうと考えている方は、ぜひ自社に合った1枚を選ぶ参考にしてください。

目次

法人ETCカードとETCコーポレートカードの違い【比較表】

法人ETCカードとETCコーポレートカードの主な違いを比較表にまとめました。

スクロールできます
法人ETCカードETCコーポレートカード
申し込み窓口クレジットカード会社
協同組合
NEXCO
関東通信事業協同組合
利用可能なETC割引休日・深夜割引[最大30%OFF]
平日朝夕割[最大50%OFF]
休日・深夜割引[最大30%OFF]
平日朝夕割引[最大50%OFF]
大口・多頻度割引適用なし適用あり
ETCマイレージ対象
[対象外のカードあり]
対象外
追加割引・還元の適用条件ETCマイレージは利用額に応じてポイント付与大口・多頻度割引は利用額に応じて適用
カード発行手数料クレジットカード会社:無料~1,000円程度
協同組合:550円~880円
629円
年会費・取扱手数料クレジットカード会社:無料~550円
協同組合:550円~880円
629円
走行金額手数料クレジットカード会社:なし
協同組合:8%
なし
出資金・保証金カード会社:なし
協同組合:10,000円[脱退時返金]
NEXCO:平均利用月額の4か月分
協同組合:10,000円[脱退時返金]
クレジット審査クレジットカード会社:あり
協同組合:なし
なし
利用できる車両制限なし登録車両のみ
おすすめな方利用頻度が少ない方高速道路利用が多い方

両カードともETC割引(休日・深夜割引、平日朝夕割引)を利用できますが、割引制度や利用できる車両、発行条件などに違いがあります。

高速道路の利用頻度が少ない方や車両を固定せず利用したい方は法人ETCカード、高速道路を頻繁に利用し、大口・多頻度割引を活用したい方はETCコーポレートカードがおすすめです。

それぞれの違いについて、以下で詳しく解説していきます。

法人ETCカードとは

法人ETCカードとは、法人・個人事業主向けに発行されるETCカードです。

クレジットカード会社や協同組合が発行していて、休日・深夜割引や平日朝夕割引などのETC割引に加え、ETCマイレージサービス(※一部カードを除く)を利用できます。

また、車両を限定せず利用できるため、社用車はもちろん、自家用車やレンタカー、カーシェアでも利用できる点が特徴です。

法人ETCカードの特徴
  • マイレージポイントが貯まる(非対応カードあり)
  • ETC割引を利用できる
  • 車両限定なし(個人の車、カーシェア、レンタカーなどで利用できる)

なお、法人ETCカードの種類や選び方について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

ETCコーポレートカードとは

ETCコーポレートカードとは、高速道路を頻繁に利用する法人・個人事業主向けのETCカードです。

NEXCO(東日本・中日本・西日本)や協同組合が発行していて、休日・深夜割引や平日朝夕割引に加え、大口・多頻度割引を利用できる点が大きな特徴です。

一方で、ETCコーポレートカードは車両限定となっており、カードに登録した車両以外では利用できません。そのため、利用頻度が高い社用車や営業車、トラックなどで利用するケースに向いています。

ETCコーポレートカードの特徴
  • 大口・多頻度割引が適用される
  • クレジット審査不要
  • 車両限定(利用登録した車両でしか使えない)

なお、ETCコーポレートカードの割引率や発行条件、メリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

法人ETCカードとETCコーポレートカードの違い

法人ETCカードとETCコーポレートカードには、主に以下の違いがあります。

  • 発行条件
  • ETC割引・還元制度
  • 利用できる車両
  • カード発行・維持コスト
  • クレジット審査

発行条件の違い

法人ETCカードとETCコーポレートカードでは、申し込み先や発行条件が異なります。

法人ETCカードETCコーポレートカード
申し込み窓口クレジットカード会社・協同組合NEXCO・協同組合
クレジット審査クレジットカード会社は必要
協同組合は不要
不要
保証金(デポジット)不要NEXCOは必要
出資金協同組合のみ必要協同組合のみ必要

法人ETCカードは、クレジットカード会社または協同組合から申し込めます。

クレジットカード会社が発行する法人ETCカードは、法人カードに付帯して発行されるため、クレジットカードの審査が必要です。

一方、協同組合が発行する法人ETCカードはクレジット機能がないため、クレジット審査なしで申し込めます。

ETCコーポレートカードは、NEXCO(東日本・中日本・西日本)または協同組合から申し込みできます。

NEXCOへ直接申し込む場合は、保証金または金融機関の保証書が必要です。

一方、協同組合から申し込む場合は、協同組合が支払い保証を行うため、高額な保証金は必要なく、出資金のみで申し込めます。

そのため、初期費用を抑えてETCコーポレートカードを作りたい方は、協同組合から申し込む方法がおすすめです。

ETC割引・還元制度の違い

法人ETCカードとETCコーポレートカードは、どちらもETC割引を利用できます。

  • 休日・深夜割引:30%OFF
  • 平日朝夕割引:50%OFF

ただし、ETCコーポレートカードのみ利用できる「大口・多頻度割引」や、法人ETCカードで利用できる「ETCマイレージサービス」など、割引制度には大きな違いがあります。

法人ETCカードETCコーポレートカード
割引・還元サービスETCマイレージサービス大口・多頻度割引制度
(ボリュームディスカウント)
割引・還元率10円につき1ポイント還元(※1)利用料の10~40%割引(※2)
  • 1 道路事業者がNEXCO(東日本・中日本・西日本)の場合、10円につき1ポイント還元となります。なお、ポイント還元率はカード発行会社によって異なる場合があります。
  • 2 利用料が5,000円未満の場合、割引は適用されません。

法人ETCカードの割引・還元率

法人ETCカードはETCマイレージサービスに対応しています(協同組合発行カードは1種類のみ対応)していて、走行金額の10円につき1ポイント還元されます。

還元されたポイントは、下表のとおり無料走行分と交換できます。

ポイントの交換単位還元額(無料走行分)
1,000ポイント500円分
3,000ポイント2,500円分
5,000ポイント5,000円分
道路を管理する団体により、ポイント加算・還元条件が異なります。
詳しくはETCマイレージサービス公式サイトでご確認下さい。

利用金額を問わずにポイントが貰えるので、利用頻度が少ない方におすすめです。

ETCコーポレートカードの割引・還元率

ETCコーポレートカードは大口・多頻度割引制度に対応しているのが大きな特徴です。

マイレージサービスには対応していません。

1台の月額利用金額に応じて、最大40%の割引が適用されます。さらに、事業者全体の利用額が大きい場合、全体の利用金額の5~10%、割引が適用されます。

車両1台ごとの1か月の利用額還元額(無料走行分)
5,000円を超え、10,000円までの部分10%(20%)
10,000円を超え、30,000円までの部分20%(30%)
30,000円を超える部分30%(40%)
※( )内は、激変緩和措置として令和9年(2027年)3月末までの期間、
ETC2.0を使用する事業用車両に限り適用される割引率です。

1か月の利用額が5,000円以下の場合、割引はありません。

法人向けのETCカードの中で割引額が最も大きいので、毎月5,000円以上利用される方はETCコーポレートカードがおすすめです。

利用できる車両の違い

法人ETCカードとETCコーポレートカードでは、利用できる車両に大きな違いがあります。

法人ETCカードETCコーポレートカード
利用できる車両制限なし登録車両のみ
社用車
自家用車
レンタカー・カーシェア
複数車両での使い回し

法人ETCカードは車両限定ではないため、社用車だけでなく、自家用車やレンタカー、カーシェアでも利用できます。

営業車や社用車を複数人で共有している場合や、出張時にレンタカーを利用する場合でも、そのままETCカードを利用できる点がメリットです。

一方、ETCコーポレートカードは車両限定となっており、カードに登録した車両以外では利用できません。

そのため、営業車や配送車、トラックなど、高速道路を頻繁に利用する車両ごとにETCカードを発行して利用するケースに向いています。

車両を固定せず柔軟に利用したい方は法人ETCカード、高速道路を利用する車両が決まっている方はETCコーポレートカードがおすすめです。

カード発行・維持コストの違い

法人ETCカードとETCコーポレートカードでは、カード発行時や利用中にかかる費用が異なります。

法人ETCカードETCコーポレートカード
カード発行手数料クレジットカード会社:なし
協同組合:550円~880円
NEXCO:629円
協同組合:629円
年会費・取扱手数料クレジットカード会社:無料~550円
協同組合:550円~880円
NEXCO:629円
協同組合:629円
走行金額手数料クレジットカード会社:なし
協同組合:8%
NEXCO:無料
協同組合:無料
出資金・保証金クレジットカード会社:なし
協同組合:10,000円[脱退時返金]の出資金
NEXCO:平均利用月額の4か月分の保証金
協同組合:10,000円[脱退時返金]の出資金

法人ETCカードの発行コスト

法人ETCカードはクレジットカード会社と協同組合(高速情報協同組合、ETC協同組合)が発行していて、発行コストに下記違いがあります。

  • クレジットカード会社発行 → 年会費のみ(クレジットカードは有料でETCは無料、もしくは両カード無料のパターンあり)
  • 協同組合発行 → カード発行手数料、取扱手数料(毎年1回)、走行手数料(毎月8%)、出資金(脱退時返金)が必要

クレジットカード会社の法人ETCカードは、手数料無料で作れるのでコストは年会費だけです。

カード会社によっては年会費無料のカードもあるので、完全無料で作ることもできます。

詳しくは別記事の「年会費無料で作れる法人ETCカード6選【完全無料あり】」をどうぞ。

一方、協同組合が発行する法人ETCカードは、カード発行手数料や取扱手数料、走行金額に応じた手数料、組合加入時の出資金などが必要です。

ETCコーポレートカードの発行コスト

ETCコーポレートカードも、NEXCOへ直接申し込むか、協同組合から申し込むかによって初期費用が異なります。

  • NEXCO → 平均利用月額の4か月分のデポジット(保証金)が必要
  • 関東通信事業協同組合 → 出資金10,000円(脱退時返金)

NEXCOへ直接申し込む場合は、カード発行手数料や年会費に加えて、保証金または金融機関の保証書が必要です。

例えば、毎月の利用額が5万円の場合、20万円の保証金が必要になります。

4カ月分の利用額が10万円以下の場合、最低額として10万円の保証金が必要です。

協同組合から申し込む場合は、協同組合が支払い保証を行うため、高額な保証金は必要ありません。ただし、カード発行手数料や取扱手数料、走行金額手数料、出資金などがかかります。

発行コストだけを比較すると、年会費無料の法人ETCカードが有利です。ただし、高速道路の利用額が多い場合は、多少の手数料がかかっても、大口・多頻度割引を利用できるETCコーポレートカードの方がお得になる可能性があります。

クレジット審査の違い

法人ETCカードとETCコーポレートカードでは、クレジット審査の有無も異なります。

法人ETCカードETCコーポレートカード
クレジットカード会社発行クレジット審査あり
協同組合・NEXCO発行クレジット審査なしクレジット審査なし

クレジットカード会社が発行する法人ETCカードは、法人カードに付帯して発行されるため、クレジットカードの審査が必要です。

一方、協同組合が発行する法人ETCカードはクレジット機能がないため、クレジット審査はありません。

ETCコーポレートカードもクレジット機能がないため、クレジット審査なしで申し込めます。

そのため、新設法人や開業して間もない個人事業主、クレジットカードを作るのが難しい方でも申し込みやすい点が特徴です。

ただし、協同組合やNEXCOごとに必要書類や申し込み条件は異なりますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

法人ETCカードがおすすめな方

下記に該当する方は、ETCコーポレートカードよりも法人ETCカードがおすすめです。

  • 高速道路の利用額が月3万円未満の方
  • 高速道路を利用する頻度が少ない方
  • 社用車以外でもETCカードを利用したい方
  • レンタカーやカーシェアを利用する方
  • カードの発行・維持コストを抑えたい方

法人ETCカードは車両限定ではないため、社用車だけでなく、自家用車やレンタカー、カーシェアなど、さまざまな車両で利用できます。

また、ETCマイレージサービスに対応したカードであれば、高速道路の利用額に応じてポイントが貯まり、無料通行分へ交換できます。

高速道路の利用額が少ない場合は、ETCコーポレートカードの大口・多頻度割引よりも、法人ETCカードのETCマイレージサービスを利用した方が使いやすいケースがあります。

年会費無料で利用できる法人ETCカードもあるため、高速道路をたまにしか利用しない方や、カードの維持費を抑えたい方にもおすすめです。

ETCコーポレートカードがおすすめな方

下記に該当する方は、法人ETCカードよりもETCコーポレートカードがおすすめです。

  • 高速道路の利用額が月3万円以上の方
  • 高速道路を利用する機会が多い方
  • 営業車や配送車、トラックなど決まった車両で利用する方
  • 大口・多頻度割引を活用したい方

ETCコーポレートカード最大のメリットは、大口・多頻度割引を利用できることです。

高速道路の利用額が多いほど割引率が高くなるため、運送業や建設業、設備工事業など、高速道路を頻繁に利用する事業者ほどメリットが大きくなります。

また、車両限定ではあるものの、日常的に利用する営業車やトラックで使う場合はデメリットになりにくく、割引額の方が大きくなるケースがほとんどです。

高速道路の利用額が多い方は、カードの維持コストよりも割引額が上回ることが多いため、ETCコーポレートカードを選ぶことをおすすめします。

まとめ

以上、法人ETCカードとETCコーポレートカードの違いを解説しました。

法人ETCカードは、車両を限定せず柔軟に利用でき、ETCマイレージサービスに対応したカードもあります。

一方、ETCコーポレートカードは、登録車両での利用に限られますが、大口・多頻度割引を利用できる点が特徴です。

高速道路の利用額や利用する車両、カードの発行・維持コストを比較し、自社の利用状況に合ったETCカードを選びましょう。

法人ETCカードやETCコーポレートカードについて詳しく知りたい方は、下記記事もあわせて参考にしてください。

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