資金調達
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ネットで登記簿謄本を取得したいです。
どのように申し込めばいいのか、やり方を詳しく教えて欲しいです。
本記事では、こういった疑問・要望にお答えします。
なお、この記事を書いている筆者は、2009年から現在まで中小企業の資金繰りや事業再生コンサルタントとして活動しており、仕事柄、土地・建物、法人の登記簿謄本をよく取得します。
数年前までは、法務局の窓口で謄本を取得していましたが、オンライン申請を知ってから便利過ぎて法務局に行かなくなりました。
すごく便利なのでおすすめです。
登記簿謄本(登記事項証明書)は一般的に法務局の窓口で取得しますが、
という手間がかかるので、かなり面倒です。
法務局によっては混んでたりしますので、数分待たされることもあります。
でも、「登記・供託オンライン申請システム」を利用すれば、法務局に行かなくても郵送で登記簿謄本を取得できるので非常に便利です。
登記・供託オンライン申請システムは、法務省が運営しているオンライン申請システムです。
公式サイト 登記・供託オンライン申請システム 登記ねっと 供託ねっと
登記・供託オンライン申請システムでは、下記4つの証明書をオンラインで取得申請できます。
利用するには「申請者情報登録」が必要です。
登記・供託オンライン申請システムを利用するメリットは下記4つです。
上記のとおり。
法務局の窓口で登記簿謄本を取得すると600円の手数料がかかりますが、オンラインの場合、500円で取得できます。しかも、普通郵便であれば送料無料です。
書留・簡易書留・速達で送付してもらう場合、別途送料が掛かります。
登記簿謄本は最寄りの法務局や法務局証明サービスセンターで受け取れます。
手数料は480円と、印紙を購入して発行してもらうよりもお得です。
当日受け取れるので、お急ぎの方におすすめです。
法務局や法務局証明サービスセンターで受け取る場合、下記情報が必要になります。
手書きでもOKですが、オンラインシステムから送付されるメールを印刷した方が確実です。
また、オンラインシステムで指定した法務局以外では受け取れませんので、登記簿謄本を受け取る法務局の指定を間違わないようご注意ください。
法務局で受け取る場合の注意点は法務局のサイトに記載してありますので、ぜひチェックしておいてください。
参考リンク 法務省:オンラインにより交付請求された証明書を登記所で受け取る場合の取扱いについて
手数料の支払いはネットバンキングによるオンライン決済が利用できます。
Pay-easyに対応したATMでも支払可能です。
一部、利用できないネット銀行があります(住信SBIネット銀行はネットバンキング非対応です)。
申請する時間帯や取得する地域にもよりますが、普通郵便で概ね2日後には届きます。
2021年10月から、普通郵便のお届け日数が繰り下げとなりました(詳しくはこちら)。
参考リンク お届け日数を調べる – 日本郵便
普通郵便が2日後に届く圏内であれば、概ね下記スケジュール感で届くようなイメージです。
オンラインシステムは21時まで受け付けてますが、法務局の窓口は17時15分までです。
そのため、17時15分を過ぎて請求すると翌日の受付扱いとなり、届くのは3日後になります。
法務局って意外と並んでたりしますし、収入印紙を買うのも法務局によっては面倒な場合があります。
印紙の販売所が、窓口と同じフロアにあれば良いのですが、法務局によっては異なるフロアに販売所が設置されてることがあります。
例えば、麻布にある東京法務局港出張所は、受付窓口が地下1階にありますが、販売所が1階にあります。
慣れている人は最初に印紙を購入してから地下に降りるので、そこまで手間に感じないと思いますが、不慣れな方や、初めて行った方は、階段を上り下りする羽目になります。
地方の法務局は受付窓口の真横で印紙を販売してたりしますが、必ずしもそのような法務局ばかりでは無いので面倒です。
また、法務局の多くは交通の便が悪い場所にありますので(駅前とかにあるのは見たことがありません)、足を運んで謄本を取得するのは時間がかかります。
こうしたことからも、オンラインでサクッと取り寄せた方が時短になり、ストレスも無くなります。
家や会社、外出先でも交付請求ができるオンライン請求はとにかく楽です。
登記簿謄本をオンライン申請するやり方・手順は下記のとおりです。
上記のとおり。
システムを利用するには申請者情報の登録が必要です。
下記リンクをクリックして、「登記・供託オンライン申請システム」に移動して下さい。
公式サイト 登記・供託オンライン申請システム 登記ねっと 供託ねっと
トップページの下の方に移動すると「申請者情報登録」という項目がありますので、クリックして下さい。
利用規約が表示されますので、規約を確認して「同意する」をクリックします。
個人情報入力画面に移動しますので、必須事項を全て入力し、申請者情報の登録を完了させて下さい。
「メールの受信内容選択」という項目は、最初のうちは「全てのメールを受信」にチェックを入れておいた方がいいです(後で変更できます)。
申請受付、申請情報の到達(法務局への)、決済確認のメールが都度届くようになります。
登録が完了しますと、確認メールが届きます。
以上で申請者情報の登録は完了です。
申請者情報の登録を済ませたら、オンラインシステムにログインします。
トップページに戻り、「かんたん証明書請求」をクリックします。
公式サイト 登記・供託オンライン申請システム 登記ねっと 供託ねっと
申請者情報の登録で作成した「申請者ID」と「パスワード」を入力して、ログインします。
ログインすると「証明書請求メニュー」が表示されますので、取得したい証明書をクリックします(今回は商業登記簿謄本で解説します)。
「登記事項証明書(商業・法人)」をクリックします。
会社・法人指定方法の選択が表示されるので、「オンライン会社・法人検索を使う」を選択します。
商業・法人登記情報の検索画面が表示されますので、取得したい会社情報を入力します。
表示された会社情報を確認し、会社名と所在地に間違いなければ、①チェックボックスにチェックを入れて、②「追加」をクリックします。
都道府県で検索すると、同じ会社名がずらずら~っと出てくることがあります。
「確定」をクリックすると登記簿謄本の申し込み画面に移動します。
請求する登記簿謄本の詳細を設定します。
上記を選択したら、④「次へ」をクリックします。
郵送方法を選択します。
郵送方法を選択したら、④「次へ」をクリックします。
請求内容の最終確認画面が表示されます。
内容を確認し、間違いが無ければ「確定」をクリックします。
全角で振込人名義を入力して、「確定」をクリックします。
振込人名義は、申請者情報と一致していなくてもOKです。
法人口座で支払いたい場合は法人名義の口座名を入力すればOKです。
最終確認が表示されます。申込内容に間違いが無ければ「送信実行」をクリックします。
これで、申し込み情報は法務局に送信されました。
手続きの進捗状況は「処理状況を確認する」をクリックすると確認できます。
「処理状況を確認する」をクリックすると、現在のステータスが表示されます。
送信されたデータが法務局に到達すると、下図画面が表示されます。
データ送信後、すぐにこの画面を開いても支払いができないので1~2分ぐらい待ちます。
時間をおいて画面を再読み込みすると、下図のように「納付」ボタンが表示されます。
「申請番号『2024xxxxxxxxxxx』の手続について,納付情報が発行されました。」という件名のメール通知が届きます。
この状態になったら「納付」ボタンをクリックして支払いを行います。
支払方法を選択します。
どちらか、利用しやすい方を選択してください。
インターネットバンキングで支払う場合、金融機関を選択して、画面の案内に従って口座情報を入力するだけで支払いを行なえます。
ちなみに、インターネットバンキングを利用できるネット銀行は下記のとおりです。
住信SBIネット銀行は非対応となっています。
Pay-easyで支払う場合、画面左側に記載されている「収納機関番号」「納付番号」「確認番号」を入力して支払います。
決済が完了すると、ステータス画面の納付状況が「納付済み」と表示されます。
決済が完了すると、ステータス画面の納付状況が「納付済み」と表示されます。
納付済み後、数分経つと下図のように「手続き完了」と表示されればオンライン請求手続きは全て完了です。
2日~3日後には登記簿謄本(登記事項証明書)が届きます。
申請の2日~3日後には登記簿謄本が手元に届きます。
速達の場合、16時過ぎぐらいまでに申請すれば、翌日届きます。
2月26日15時過ぎに申請しましたが、28日に届きました。
郵便局のタイムスタンプを見ると、当日発送されていることが確認できます。
お急ぎの方は速達で申し込むとすぐに届いて便利ですよ。
以上、登記簿謄本をオンライン申請で取得するやり方を解説しました。
オンライン請求は郵送、もしくは法務局で直接受け取る方法から選択できますので、お急ぎの方は直接受け取るを選択すれば良いですし、急いでなければ郵送で取得した方が楽です。
今まで法務局まで出向いて、印紙販売所で収入印紙を購入し、窓口で並んで謄本を取得している方は、便利なオンライン申請をぜひ一度お試しください。