
倒産しそうな企業って共通点があったりするのかな?
倒産事例を学ぶことができる本があれば読んでみたいな。
専門用語だらけだと分かりにくいから、短編集のような本があると読みやすいな。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
倒産事例を学べるおすすめな本3冊


「倒産」の事例本は沢山ありますが、その多くは大企業の倒産事例ばかりで、中小企業の倒産事例が書かれた本はあまり多くはありません。
この記事では、中小企業の倒産事例にフォーカスしたおすすめな本をご紹介します。
なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則
経営者向けの月刊誌「日経トップリーダー」が帝国データバンクと東京商工リサーチから取材の協力を得て編集された、中小企業23社の倒産事例が書かれた本です。
「脚光を浴びるも、内実が伴わない」、「幸運なヒットが、災いを呼ぶ」、「世代交代できず、老舗が力尽きる」、「起死回生を狙った一手が、仇に」など見出しを見るだけで興味をそそられる内容ばかりです。
内容も倒産事例のポイントが纏まっており、専門用語も無いので読みやすいです。
経営が順調な方から若干足踏み状態の方まで、一度読まれることをおすすめします。
あの会社はこうして潰れた 日経プレミアシリーズ
この本の著者は、帝国データバンクの情報部で25年間企業取材を行っているという経歴の持ち主です。
有名企業の倒産事例が書かれており、小難しい専門用語も殆ど無く倒産の原因が簡潔に纏められています。
個別の倒産事例を深く掘り下げている訳ではありませんが(ページ数的にも難しいと思います)、具体的な社名や関係者の氏名が出ており、倒産に至る過程が時系列で書かれているので、事例集の読み物としては面白いと思います。
今日、会社が倒産した


表紙に「16人の企業倒産ドキュメンタリー」と書いてありますが、経営者のドキュメンタリーは5人分しか出ていないため、話の大部分が勤めていた会社が倒産したという社員の話ではありますが、会社分割を体験した社員の首切りなど、参考になる部分があります。
会社分割のスキーム(計画)を策定する際、社員の方を配慮しつつ、計画を策定するのですが、筆者や経営者の方は雇用の当事者ではないので、社員の方の本音の部分というのが殆ど見えません。
しかし、社員の立場で心理的な部分にフォーカスしてあり、参考になる部分もけっこう多いです。
1つ1つのストーリーがテンポよく、小難しい事が書いていない為、読み易いです。
まとめ
以上、倒産事例を学べるおすすめな本を3冊紹介しました。
ちなみに、事業再生に関する専門的なことを学びたいという方は、以下の記事で専門書を紹介していますので是非どうぞ。


また、銀行融資について体系的に学びたいという方は、以下の記事でおすすめな本を紹介していますので、興味のある方は是非どうぞ。

