
ファイナンスを学びたいから基礎から学べる本を探しているけど、どのような本を読めば良いですか?
専門書をちらっと見たことあるけど、訳の分からない数式が沢山出てきてよく分かりませんでした。
ファイナンスを基礎から学べる初心者向けの本があれば知りたいです。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
ファイナンスを学ぶには入門書から読むのがおすすめ


これからファイナンスを学ぶ方や、以前学ぼうとしたけど挫折した方は、分かりやすさを重視したような入門書を読んで、ファイナンスの概念をざっくり掴んでから、そこから徐々に小難しい本を読むのがおすすめです。
理由は、ファイナンスには小難しい数式が色々出てくるので、いきなり専門書から入ると挫折しやすいからです。
ちなみに、本記事の筆者は2005年ぐらいに「ファイナンスを専門的に学びたい!」という謎の欲にかられ、「証券投資論」という本を購入しましたが、完全に失敗でした。
素晴らしい専門書ではあるのですか、当時の筆者は完全初心者だったので、数ページ開いたところで挫折しました。
ファイナンスは専門用語が多く、小難しい数式が沢山出てきます。なので、まずは計算の概念を理解して、その上で数式や理論を学んだ方が理解しやすいと思います。
ファイナンスが学べるおすすめな本3冊


初心者の方がファイナンスを学ぶためにおすすめな本を3冊紹介します。
初心者の方は、上から順に読まれると理解が深まると思います。
- まんがで身につくファイナンス
- 「専門家」以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書
- How Finance Works ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座
上記のとおりです。
まんがで身につくファイナンス
BBT大学(ビジネス・ブレークスルー大学)の非常勤講師を務めていらっしゃる石野雄一氏が執筆された本です。
「本を紹介って書いてあるのにまんがかよ!」って思う方もいるかもしれませんが、小難しい数式がほとんど出てこないわりに、減価償却やキャッシュフロー計算などの超基礎から、現在価値や将来価値、リスクとリターンの関係、負債コスト・資本コスト等々、ファイナンスを学ぶ上で必ず押さえておくべきポイントを一通り押さえてありますので、最初の一歩におすすめです。
ちなみに、同著で「ざっくり分かるファイナンス」という有名な本がありますが、個人的にはまんがで対話形式で説明された本書の方が理解しやすいと思います。


専門書にありがちな「テキストぎっちり」系の本より、まんがによる対話形式の本の方がファイナンスの概念を掴みやすいと思います。
「専門家」以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書


早稲田大学ビジネススクールの西山茂教授が執筆された本です。
本のタイトルどおり、専門家以外の人でも決算書やファイナンスを学べる内容となっています。
前項で紹介した「まんがで身につくファイナンス」よりも一歩踏み込んだ内容となっていて、
財務3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)から何が分かるのかという部分から、金利とリスク、割引率と現在価値、資本コストとWACC、ハードルレート、NPV(正味現在価値)、IRR(内部収益率)などのファイナンスの基礎概念を、実際の企業の事例を元にケーススタディで解説しているため、分かりやすく学べます。
完全初心者には少し難しいかもしれませんが、「まんがで身につくファイナンス」でファイナンスの概念を学ばれている方の次のステップとしておすすめです。
How Finance Works ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座


ハーバード大学教授のミヒル・A・デサイ(Mihir A. Desai)氏が執筆されたハーバード・ビジネス・スクールのファイナンス講座のための教科書です。
ハーバードの教科書と聞くといっきにハードルが上がるように思えるかもしれませんが、この本は基礎から学べるファイナンスの教科書ですので、これからファイナンスを学ぶ方でも理解できると思います。
Apple、Amazon、Netflix、DELL、NIKE、鴻海シャープ、HP、IBM、スターバックスなどの最先端企業の財務データからファイナンスの理論や、各企業の意思決定の流れを学べます。
まとめ
以上、ファイナンスを基礎から学べる本を3冊紹介しました。
おわり。