6月2日(金)~6月4日(日)の3日間、タイムセール祭りが開催されます(6月1日9時から先行セールが開催されます)。
黒字倒産を回避する資金調達方法を3つ紹介【資金繰り施策も併せて解説】


売上は上がっていて損益計算書上は黒字なのに、手元に現金がほとんど残らない。
売掛の入金より先に買掛の支払いが発生するから、このままだと黒字倒産確実です。
黒字倒産を回避する資金調達方法があれば知りたい。
この記事では、こういった疑問にお答えします。
黒字倒産を回避する資金調達の方法3つ


黒字倒産を回避する資金調達の方法を調達コストが低い順に3つ紹介します。
- 銀行や政府系金融機関に融資を依頼する
- ビジネスローン(事業者ローン)を利用する
- ファクタリングを利用する
上記のとおりです。
銀行や政府系金融機関に融資を依頼する
事業が黒字でマイナス要因が無ければ審査に通る可能性が非常に高いので、過去の決算を元に、銀行や政府系金融機関に運転資金の融資を依頼しましょう。
審査に時間がかかるので時間に余裕をもって申し込みましょう
銀行や政府系金融機関に融資を依頼した場合、申込みから審査の可否がわかるまで、以下のように1〜2ヶ月かかる場合が一般的です。
- 日本政策金融公庫 → 1ヶ月前後
- 銀行 → 2ヶ月前後
また、上記期間と別に、事業計画等の書類をまとめる必要があるため、準備期間を1週間ぐらい余計に見積もっておくとよいです。
ビジネスローン(事業者ローン)を利用する
ビジネスローンは、銀行や政府系金融機関と比較すると借入金利が若干高めに設定されていますが、金利が高い分、審査は緩めなので、銀行や政府系金融機関の融資が間に合わなかったり、断られた場合に検討することになります。
ちなみに、ビジネスローンで調達可能な金額は最大で1,000万円と限度があるので、数百万円を調達しようとしている方には向いてますが、1,000万円を超える金額を調達しようと考えている方には向かないので、金額が大きい場合は次の「ファクタリング」を検討することになります。
銀行や政府系金融機関のつなぎとして利用を検討している方の注意点
「銀行に融資を依頼したらビジネスローンを勧められた!利用したら今後の融資は難しい?」という記事でも解説しているとおり、銀行や政府系金融機関はビジネスローンを利用している痕跡が残っていると、融資に消極的になります。
なので、銀行や政府系金融機関から融資を受けようとしている方や、検討している方は、ビジネスローンを利用している痕跡が残らないよう注意しましょう。
ファクタリングを利用する
借入を起こすのが難しかったり、時間的な制約があって、「融資を申込んでいたら時間的に間に合わない!」といった場合、売掛金を売却して資金調達するファクタリングという方法があります。
ファクタリングは融資とは異なりますので、売掛金があればファクタリング業者に売掛債権を買取ってもらうことでスグに現金化できるので、以下のような事が可能となります。
- 売上発生(売掛金が発生)
- 売掛金をファクタリング事業者に売却して現金化
- 受取った現金で買掛を支払う
ファクタリングは売掛金を前倒しで受け取る事ができますので、売掛の入金を待たなくても買掛の支払いをする事ができます。
買取手数料が高いので利用の検討は慎重に
ファクタリングは売掛債権をすぐに買い取って貰えるメリットがある一方、買取手数料が高いというデメリットがあるので注意が必要です。
ちなみに、買取手数料の相場はファクタリングの種類(取引先に知らせる・知らせない)によって異なりますが、具体的には次のとおりです。
- 2社間ファクタリング(取引先の承諾を得ない)→ 10%~20%
- 3社間ファクタリング(取引先の承諾を得る)→ 買取り手数料10%以下
特に、2社間ファクタリングの買取手数料は10%〜20%と高額なので、正直、利用はあまりおすすめできません。
2社間ファクタリングなら10%未満の事業者がおすすめ
もし、2社間ファクタリングを利用するなら、買取手数料が10%未満の事業者のサービスを利用するようにしましょう。
ちなみに、おすすめは下記3つです。
- OLTA(オルタ):最短24時間以内に売掛金を現金化。個人事業主対応。数十万円~数百万円の調達を希望している方向け。
- OTTI(オッティ):最短3時間で審査可能。365日電話対応可能。個人事業主対応。30万~5,000万円の範囲で調達を希望している方向け。
- anew(アニュー):OLTAと新生銀行が共同で運営するファクタリングサービス。法人のみ。数百万~数千万円規模の調達希望の方向け。
10%を超えるようなファクタリングに手を出すと資金繰りが急速に悪化しますので、ファクタリングを利用して黒字倒産を回避したいとお考えの方は、買取手数料が10%未満のサービスを検討するようにしましょう。
黒字倒産を回避する資金繰り施策を2つ紹介


黒字倒産を回避する資金調達方法を紹介しましたが、資金調達したくてもできない方や、資金調達自体したくないという方もいるかもしれません。
そのような方向けに資金調達しなくても黒字倒産を回避するための施策を2つ紹介します。
- 現金(キャッシュ)の入金を早める
- 現金(キャッシュ)の支払いを遅くする
上記のとおりです。
現金(キャッシュ)の入金を早める
売上が上がっても、売上の入金サイトが長いと支払いが先行して資金ショートを起こし、黒字倒産します。
黒字倒産を回避するために、以下の施策の実行を検討するようにしましょう。
- 取引は現金払い、あるいは当月払いにする
- 取引条件を交渉して売掛金の入金サイトを早めてもらう
- 前受金や着手金を設定する
現金(キャッシュ)の支払いを遅くする
売上の入金よりも支払いが先行してしまうと黒字倒産はもちろん、資金ショートの原因にもなりますので、以下のような施策を実行して、極力、現金の支払いを遅らせるようにしましょう。
- 取引条件を交渉して、買掛の支払いサイトを伸ばす
- 法人カードなどで支払う
- 経費の支払いは請求書払いが可能なものを利用する
まとめ
以上、黒字倒産を回避する資金調達方法3つと、黒字倒産を回避する施策を解説しました。
おわり。