
ファクタリングを利用する事を取引先に知られたくないから、2社間ファクタリングで資金調達しようと考えているけど、どこのファクタリング業者が良いかな?
ネットで調べるといろんな業者が出てくるから、いくつかピックアップして、手数料比較してから申込んだ方が良いですよね?
この記事では、こういった疑問にお答えします。
2社間ファクタリングで業者を比較しても時間の無駄


取引先に知られることなく、売掛債権を売却して資金調達する2社間ファクタリングの利用を検討する際、
- ネットでどのようなファクタリング業者があるのか
- どこのファクタリング業者が手数料が低いのか
- どこの業者なら審査が早いのか
など、色々調べたうえで比較検討すると思いますが、結論から言うと、2社間ファクタリングで業者を比較しても時間の無駄です。
なぜなら、どこのファクタリング業者も手数料体系が似たりよったりで、しかもネットで出てくるファクタリング業者の多くは買取手数料が高いからです。
買取り手数料が高いという以外にも、ファクタリング会社を比較する必要がない理由は2つあります。
2社間ファクタリングで業者を比較する必要がない理由2つ


2社間ファクタリングで業者を比較する必要がない理由は下記2つです。
- クラウドファクタリングなら買取手数料が業界最低水準だから
- クラウドファクタリングで断られるなら調達しない方がよいから
上記のとおりです。
クラウドファクタリングなら買取手数料が業界最低水準だから
クラウドファクタリングとは、申込みから売掛の買取実行までの一連の手続きが全てネットで完結するファクタリングサービスで「OLTA(オルタ)」というファクタリング会社がサービス提供しています。
「【結論】売掛金で資金調達するファクタリングは、OLTA(オルタ)が神」でも解説しているとおり、取引先への通知なしにもかかわらず、譲渡禁止特約付債権の買取可能の2社間ファクタリングで買掛手数料は2%〜9%と、業者最低水準です。
2社間ファクタリングの利用を検討しているぐらいですので、すでにご存知だと思いますが、2社間ファクタリングの買取手数料は、一般的に10%〜20%ぐらいかかります。
しかも、「10%〜」と表記されていても、初回利用から10%の手数料が適用されるケースは非常にまれで、初回は手続き費用(債権譲渡登記や契約書類など)を含めるとだいたい15%ぐらいチャージされるケースが殆どです。
資金調達コストは低いことに越したことはありませんから、もともと手数料が高い業者を一生懸命比較したところで意味ないですし、時間の無駄です。
クラウドファクタリングで断られるなら資金調達しない方がよいから
クラウドファクタリングを申込んで、もし仮に審査が通らなかった場合、ファクタリングで資金調達することは諦めた方が良いです。
違うファクタリング業者に申込めば、もしかしたら審査に通る可能性はありますが、普通のファクタリング業者の買取手数料は基本的に高いです。
「ファクタリングを利用すれば資金繰りは改善する?【結論:買取手数料次第】」でも解説しているとおり、買取手数料を15%~20%近くチャージされるファクタリングに手を付けてしまうと、粗利率が50%近い事業でもない限り、倒産するのは間違いありません。
売掛を買取って貰ったばかりの時は良いですが、2ヶ月、3ヶ月と利用すると手元資金は間違いなく枯渇し、倒産する他なくなります。
ですので、クラウドファクタリングを申込んで断られたら、調達して資金繰りを回すという考えから、調達しないで資金繰りを回すという考え方に頭を切り替えた方が良いです。
2社間ファクタリングで業者を比較するのではなく利用するかしないかで検討しましょう


ファクタリングは融資と違って、売掛債権を買取ってもらうたびに買取手数料が発生する仕組みです。
1回利用したぐらいなら、年利に換算するとノンバンクの借入を1年間利用した程度の負担で済みますが、2回、3回と利用すると、手数料負担が増えます。
クラウドファクタリングもファクタリングの一種なので、融資と比較すると手数料は高いですが、手数料が一桁台なので、仕入れを工夫したり、経営改善を行えば、手数料負担は多少なりとも軽減できる可能性があります。
しかし、15%~20%もチャージされるようなファクタリング業者を利用してしまうと、仕入れの工夫や経営改善を行ってもそれ以上に手数料で利益を失ってしまい、最終的には倒産に追い込まれてしまいます。
筆者の資金繰り・事業再生コンサルタントという仕事柄、高額なファクタリングに手を出してしまい、経営継続を断念したというご相談者様を何人か見てきました。
買取手数料が二けたあるようなファクタリングに手を出すと、破綻するのは間違いありませんので、2社間ファクタリングの利用を検討する際は、2社間ファクタリング業者の手数料を比較するのではなく、
- 手数料が最低水準のクラウドファクタリングを利用するか
- ファクタリングによる資金調達を行わずに資金繰りを考える
という視点で検討した方が良いです。
高い手数料で比較しても意味が無いです。
まとめ
以上、2社間ファクタリングで業者を比較しても時間の無駄、ということについて解説しました。
元々高い手数料で比較したところで、資金繰りがさらに悪化するのは間違いありません。
なので、どうしても資金調達しなければならないという事であれば、クラウドファクタリングの利用を検討し、もし、審査が通らなかったら、調達しないで資金繰りを回す事を考えるようにしましょう。