ファクタリングで資金調達すると取引先に知られる?【2社間なら大丈夫】

売掛債権を売却して資金調達するファクタリングの利用を検討しているけど、取引先に知られたりするのかな?

取引先にファクタリングを利用していることを知られたら資金繰りに困ってる会社だと思われるから、極力知られたくないよ。

ファクタリングを利用すると、売掛債権を売却した事実が取引先に知られるかどうか知りたいよ。

この記事では、こういった疑問にお答えします。

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ファクタリングで資金調達しても2社間契約なら取引先に知られない【結論】

売掛債権を売却して資金調達するファクタリングの利用を検討する際に、ファクタリングを利用した事実が取引先に知られるかどうか心配だと思います。

ファクタリングを利用する企業は銀行融資が難しい企業が少なく無いため、

  • ファクタリングを利用している企業 = 財務内容が悪く、資金繰りが厳しい

というイメージを持たれやすいです。

そのため、できる限り、ファクタリングを利用していることを取引先に知られたくないと考える方が少なくないのですが、結論から言うと、2社間ファクタリングであれば、利用しても取引先に知られるようなことはありません。

ファクタリングは契約の当事者別に分類すると大きく2種類

一口に「ファクタリング」といっても、契約当事者別に分類すると2種類あります。

  • 2社間ファクタリング → 利用者とファクタリング会社、2社間による契約
  • 3社間ファクタリング → 利用者と取引先、ファクタリング会社の3社間による契約

2社間ファクタリングの場合、利用者とファクタリング会社間で売掛債権の売買契約を行いますので、取引先に知られるような事はありません。

一方、3社間ファクタリングの場合、利用者とファクタリング会社、取引先を交えた3社間で売掛債権の売買契約を行う契約方法となりますので、売掛債権の譲渡にあたり、取引先の同意書、あるいは承諾書を必要とするため、取引先に知られる事になります。

2社間ファクタリングなら取引先に知られないけど手数料が割高

2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2社間契約になりますので、取引先に知られるような事はありませんが、手数料が高くなるというデメリットがあります。

一般的なファクタリングの手数料相場は概ね以下のとおりです。

  • 2社間ファクタリング → 10%~20%
  • 3社間ファクタリング → 1.5%~5%

ファクタリングの手数料は年利ではなく、売掛債権を1回買い取るごとに発生する手数料となります。

そのため、継続的に利用すると大きな負担となりますので、利用を検討する際は資金繰りのシミュレーションを行ってから利用するかどうかを決めましょう。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの比較

両者の違いを比較表にまとめると次のとおりです。

 2社間3社間
取引先への通知なしあり
買取手数料の相場10%~20%1.5%~5%
審査やや厳しい比較的緩い
入金スピード最短即日~3日最短2日~5日

2社間ファクタリングは、取引先に知られることなくすぐに現金化できるメリットがある一方、買取手数料が高いというデメリットがあるということを覚えておきましょう。

ファクタリングで資金調達しても取引先に知られない2社間契約を利用する時の注意点4つ

ファクタリングで資金調達しても取引先に知られない2社間契約を利用する時の注意点は4つあります。

  • 調達コストが割高なので粗利率の悪化に注意
  • 買取手数料の低い業者を利用する
  • 支払いは期日どおり行う
  • 取引先からの入金が遅れる場合はスグに報告する

上記のとおりです。

調達コストが割高なので粗利率の悪化に注意

ファクタリングの資金調達コストは融資と比較するとかなり割高になります。

ノンバンクから融資を受けるよりも資金調達コストは高いです。

例えば、ノンバンクから年利8%で500万円の融資を受けた場合、年間の支払い金利は40万円となります。

一方、ファクタリングで資金調達した場合、手数料10%で500万円の売掛債権を一回買取ってもらうと、50万円の買取手数料が発生します。

10%で計算しましたが、2社間ファクタリングを提供している業者の多くは手数料20%が殆どです。

ファクタリングを1年に1度しか利用しなければ、調達コストは10万円の差しかありませんが、2回目に利用すると、再び50万円の手数料が発生します。

つまり、ファクタリングを利用すればする程、手数料負担が増えますので、粗利率が悪化することになります。

そのため、ファクタリングを利用する以前の感覚で考えていると、「今月は○百万ぐらい受注が増えたのに、なぜキャッシュが残らないのか?」という事がよく起こりますので、粗利率が悪化することを前提に資金繰りを考えるようにしましょう。

買取手数料の低い業者を利用する

ファクタリングは1回利用する度に買取手数料が発生する仕組みなので、極力、手数料の低いところを利用するようにしましょう。

ファクタリングを利用していることを取引先に知られたくない方は、2社間ファクタリングを利用することが前提になりますが、3社間と比較すると手数料は割高になります。

融資の金利が1%上がるぐらいのことなら大した影響はありませんが、ファクタリングの手数料は1%違うとかなり大きいので、極力、買取手数料の低い業者を利用するようにしましょう。

ちなみに、「【結論】売掛金で資金調達するファクタリングは、OLTA(オルタ)が神」で紹介しているOLTAは2社間ファクタリングでも買取手数料が1桁(2%~9%)です。

支払いは期日どおり行う

ファクタリング会社への支払いは取引先からの入金日になっていることが殆どですが、取引先からの入金があったらすぐに支払いましょう。

支払いが遅れると取引先に通知され、ファクタリングを利用していることが取引先にバレますのでお気を付け下さい。

取引先からの入金が遅れる場合はスグに報告する

長年事業を続けていると、取引先からの入金が遅れるような出来事が、一度ぐらいは経験すると思います。

ファクタリングで売掛債権を買取ってもらった売掛の入金が遅れることも、この先、絶対に起こらないとは言い切れないと思いまが、もし万が一、そのような事が起こってしまったら、ファクタリング会社にすぐに連絡しましょう。

取引先からの入金があるのに支払いが遅れたら、利用者の責任になりますが、取引先からの入金が遅れるのは、利用者の責任ではありません。

でも、そのことをスグに連絡しないと、事情を知らないファクタリング会社からしたら、「期日どおり支払ってもらえなかった」という事実しか残りませんので、今後利用できなくなるばかりか、取引先に通知が行ってしまい、取引先に知られ、最悪、取引停止の可能性なるかもしれません。

状況を悪化させないためにも、取引先からの入金が遅れる時は、スグに連絡するようにしましょう。

まとめ

以上、ファクタリングを利用したら取引先に知られるか?という事について解説しました。

2社間ファクタリングなら取引先に知られることはありませんが、ファクタリング会社への支払いが遅れるようなことがあると取引先に通知が行きますので、ご注意ください。

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