先日、新規の方から「ブログを読んで、内容に共感しました」と言われ、お問い合わせを頂いた時の事です。
空き時間に投稿しているため、あまり多くの記事を書いていませんが、それでも読んで下さるのは非常にありがたい事です。
お話を伺う限り、このブログを書いている私よりも記事の内容に詳しいので、本当にほぼすべてのページを読んで下さったのだな~。と思いながら、お話を聞いていたのですが、お話の最後にこのような質問をされました。
「相談するだけで自社の人員では対応できないという事は百も承知しているので、依頼する事を前提に考えているのですが、瀬間さんのこの仕事に対するスタンスを伺いたい。」と。
仕事のスタンス
仕事のスタンスといきなり言われても、どの部分に対する事なのか確認しないと答えようが無かったので、質問に対する質問をするのは気が引けましたが、「具体的にどのような事をおっしゃっているのでしょうか?」と伺ったところ、次のように言われました。
- 負債は最大債権者である金融機関に全てしわ寄せさせれば良いと思っているのか、
- 私は銀行から借りた金は返済したいと考えている。
- スタンスの合わない人に依頼しても話が進まないと思うので、お聞かせ願いたい。
という事でした。
ここ数年、このような事を聞かれる事が殆ど無いので、パッと思いかばなかったのですか、私はこう答えました。
「スタンスを持たない事がスタンスとしか言いようがありません」と。
何が正解なのか分からないので、スタンスなんて持つ必要は無い
この方が求めている答えでは無いという事は十分承知していたのですが、「基本的に借りた金の返し方に対するスタンスは持っていません」と前置きし、「依頼主(クライアント)の意向を第一に考えるという事がスタンスです」とお伝えしました。
何年もこの考え方でやってきてますし、ホントにそう思っているのですから、ここで話を合わせても意味無いと思いました。
考え方は人それぞれだから、自分の考えは押し付けない
金に関する事をメインに扱っている仕事柄、基本的に自分の考えを押し付けないように気をつけてます。
例えば、「借りた金は今後、どのようにしたいとお考えですか?」と問いかけた際、
- 借りた金は何年経っても返す
- カットできるのであればカットして欲しい
という2通りの回答が返ってくるわけです。
考え方はその人のパーソナリティによって回答が変わりますので、ここで私が否定しても意味が無い訳です。
「借りた金は何年経っても返したい。」と言っている方に、「カットする方法がありますから、カットした方が良いですよ!」なんて力説しても、あまり意味無い事です。本人が「返したい」と考えているのですから、私の考えを押し付けても意味がありません。
また、「カットする方法があるなら、カットしてもらいたい」と考えている方に、「借りた金は返さないとダメですよ」なんて私が言ったら、言われた方からしたら「何言ってんだコイツ?」ってなるのが目に見えてます。
なので、この手の事に関しては、「金の返し方に対するスタンスを持つことはあまり意味がない」と思っています。
依頼主(クライアント)側に立つことに何ら変わりはない
金の返し方に対するスタンスは持っていませんが、クライアント側に立って考える事については一切変わりません。
借りた金について、下記2つの考え方があるとお伝えしましたが、
- 借りた金は何年経っても返す
- カットできるのであればカットして欲しい
いずれに考え方に対しても、クライアント様に負担がかからないようにすることを前提にスキームを考えています。
借りた金は何年経っても返すとおっしゃるのでしたら、そのように考えはしますが、こうした方には「頑張って返す時期は今ではありません。今は収益力を高める事に専念し、この計画を達成した時に徐々に返済していけば良い」というスタンスでスキームを考えますし、
カットできるならカットして欲しいとおっしゃる方には、「カットを考えるなら、今すぐ無駄な返済は全ストップしましょう。ここでダラダラ払っても意味が無い」というスタンスでスキームを考えます。
支払の優先順位に関するスタンスだけは譲れません
私の仕事のスタンスは「依頼主(クライアント)の意向を第一に考えるという事がスタンス」という事ではあるのですが、他に、1点だけスタンスを持っています。
それは、支払いの優先順位です。
どんな時であれ、取引先や給料、特に親族・知人から借りたお金の返済を優先させる、という事について、この仕事を始めた時から一環して変わりありません。
なので、こうした支払いを劣後させ、何が何でも銀行の返済を優先させないと気が済まない、とお考えの方が私のところに相談しても話が合わないと思いますので止めた方が良いです。お互い時間の無駄だと思います。
でも、取引先や給料、親族・知人への返済を優先的に支払い、その上で銀行等の金融機関への返済をどうするか?という事を相談したい方には、意向に沿った形で解決策の提案できると思います。
まとめ
わざわざ書くような事ではないと思ったのですが、ブログアクセス数の逓増とともに似たような問い合わせが増えてきたことから、一応このように書かせていただきました。
このスタンスを持たないと言うスタンスは、これから先も変わることはないと思います。
また、以下の記事でも書いていますが、借りても無い金に対して義理立てする必要は無いと思ってます。
